RESEARCH研究紹介

留学生便り

アメリカ

2020年~2021年島田 慎吾

Henry Ford Hospital(Detroit,Michigan)

2015年~木村 鐘康

Massachusetts General Hospital (Boston,Massachusetts)

2019年~2020年柿坂 達彦

Beckman Research Institute of City of Hope (Monrovia, California)

2018年~2019年柿坂 達彦

Balylor Scott & White Research Iistitute (Dallas,Texas)

2013年~2018年大浦 哲

Massachusetts General Hospital, Surgery Transplant Center, Harvard Medical School (Boston,Massachusetts)

2012年~2014年川村 典生

Cleveland Clinic, Transplantation center (Cleveland, Ohio)

2010年~2013年内田 浩一郎

University of Miami,Jackson Memorial Medical Center (Miami,Florida)

ヨーロッパ

2015年~2019年藤好 真人

University Medical Center Groningen (Groningen,Netherlands)

2017年宮城 久之

Alder Hey Children’s Hospital University of Liverpool, (Liverpool, England)

2009年~2012年後藤 了一

2012年~2015年財津 雅昭

Nuffield Department of Surgical Science (NDS), University of Oxford(Oxford,England)

2010年~2013年高橋 徹

2013年~2016年渡辺 正明

Karolinska Institutet (Stockholm,Sweden)

2010年~2012年青柳 武史

Hospital Beaujon(Paris,France)

オセアニア

2015年~2018年川俣 太

(Queensland Institute of Medical Research, QIMR) Conjoint Gastroenterology (Brisbane,Queensland)

2016年~2017年本多 昌平

Department of Pathology, Otago University, NZ

南極大陸

2017年~2019年宮岡 陽一

南極昭和基地(国立極地研究所)

日本国内

2015年~2020年常俊 雄介

堺市立総合医療センター救命救急センター(大阪府)

2018年~2020年江本 慎

2020年~2022年佐野 修平

がん研有明病院(東京都)

2014年~2017年正司 裕隆

2017年~2019年坂本 譲

2019年~2021年吉田 祐一

国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター(千葉県)

2012年~2015年野口 慶太

2013年廣方 玄太郎

2015年~2019年今泉 健

国立がん研究センター 東病院(千葉県)

2011年~2013年湊 雅嗣

2013年~2015年宮城 久之

2017年~2019年近藤 亨史

2019年~2021年河北 一誠

2021年~2022年奥村 一慶

神奈川県立こども医療センター(神奈川県)

2016年~2017年長津 明久

2017年~2018年大平 将史

九州大学(福岡県)

2015年~2018年柴崎 晋

藤田保健衛生大学(愛知県)

2010年~2013年大場 豪

東京都立小児総合医療センター(東京都)

旭火華

旭 火華

現在の留学先Beckman Research Institute of the City of Hope

留学生活紹介

 2022年4月からアメリカのカリフォルニアに留学させていただいています。こちらのラボは複数のプロジェクトを自分でビルドアップして進めていくスタイルです。毎週ミーティングがありますが、厳しい指導を受けながらなんとか研究を継続できております。ミーティングでの指導に落ち込むこともありますが、ある週末に働いているとボスが激怒、「Yoh、週末働くなんて、お前はなんてStupidなんだ。You have to enjoy !!!」、、、平日もっと追い込めよということでしょうか?これまで週末に時間ができることが少なかったので何をしていいのかわかりません。仕方なく、同僚とプール付きのマンションでBBQをしたりします。昼間から飲むビール最高ですね!アメリカであんまりマスクをしている人はいませんが日本ではいかがでしょうか?毎日子供との時間もあります。どう接していいかわからないので、仕方なく小学校への送り迎えをしたり、近所のお友達を招待しHome partyをしたりしています。公園に沢山バスケットボールコートが設置されているので、子供とバスケのフリースロー勝負をしています。手加減をしないので、負けて泣く長男に「負けて泣く時間があるなら、その時間で反省して次勝てるようにしよう」と前向きな言葉をかけていますが、なかなか伝わりません。仕方なく、一緒に生でNBAを観戦しフリースローの打ち方を一緒に学んでいます。

ラボは厳しい方だと思います。加えて、経済的にも円安とインフレが直撃していて厳しいですが、家族との時間を大切にしながら残りの留学期間を満喫したいと思っております。素晴らしい経験ができていることについて、チャンスをくださった武冨教授をはじめとします消化器外科学教室Ⅰの先生方、スタッの方々に深く感謝をする毎日です。

2021-22年の業績

論文

  1. Asahi Y, Kamiyama T, Kakisaka T, Orimo T, Shimada S, Nagatsu A, Aiyama T, Sakamoto Y, Kamachi H, Taketomi A. Outcomes of reduction hepatectomy combined with postoperative multidisciplinary therapyfor advanced hepatocellular carcinoma. World J Gastrointest Surg. 2021 Oct 27;13(10):1245-1257.
  2. Asahi Y, Kamiyama T, Kakisaka T, Orimo T, Shimada S, Nagatsu A, Sakamoto Y, Ishikawa T, Kamachi H, Mitsuhashi T, Takeuchi S, Dosaka-Akita H, Taketomi A. Hepatectomy and immune checkpoint inhibitor treatment for liver metastasis originating from non-cutaneous melanoma: a report of three cases. Int Cancer Conf J. 2021 Jun 15;10(4):274-279.
  3. Asahi Y, Kamiyama T, Orimo T, Shimada S, Nagatsu A, Sakamoto Y, Ishizuka C, Hamada K, Kamachi H, Takakuwa E, Mitsuhashi T, Taketomi A. Laparoscopic hepatectomy for hepatic angiomyolipoma with preoperative diagnosis of other malignancy: a report of 2 cases. Surg Case Rep. 2021 Feb 8;7(1):44.
  4. 学会発表

    1. Yoh Asahi, Toshiya Kamiyama, Tatsuhiko Kakisaka, Tatsuya Orimo, Akihisa Nagatsu, Takeshi Aiyama, Hirofumi Kamachi, Akinobu Taketomi, Survival outcome of BCLC stage C hepatocellular carcinoma after hepatectomy, before and after the development of tyrosine kinase inhibitor, 15th World Congress of the International Hepato-Pancreato-Biliary Association (IHPBA 2022) (Poster presentation)
    2. 旭火華,神山俊哉,柿坂達彦,折茂達也,長津明久,相山健,蒲池浩文,武冨紹信,第83回日本臨床外科学会総会,パネルディスカッション,肝細胞癌に対する最新の集学的治療,術後再発肝細胞癌に対する分子標的薬使用の意義
    3. Yoh Asahi, Toshiya Kamiyama, Tatsuhiko Kakisaka, Tatsuya Orimo, Shingo Shimada, Akihisa Nagatsu, Takeshi Aiyama, Yuzuru Sakamoto, Hirofumi Kamachi,Akinobu Taketomi, 第76回日本消化器外科学会総会,要望演題25:【肝】非大腸癌肝転移に対する肝切除の意義, Hepatectomy with immune checkpoint inhibitor for liver metastasis derived from melanoma: Report of 3
巖築慶一

巖築 慶一

現在の留学先Massachusetts General Hospital

留学生活紹介

 2009年卒の巖築です。現在、ボストンのMassachusetts GeneralHospital(MGH)でポスドクとして基礎研究に従事しております。MGHがこれまで出してきた業績は多方面にわたりますが、臓器移植の分野においても生体腎移植において世界で初めて免疫寛容の誘導に成功した実績などで有名で、多数のラボが盛んに研究をおこなっています。私はその中で、Dr. Leonard V. Riellaという腎臓内科医の主催する研究室でマウスの臓器移植モデルを用いた移植免疫研究に従事しています。免疫学的解析を研究の中心としたラボで、移植免疫、移植後腎疾患再発、腎移植後患者における感染症制御などの分野を、basicからclinicalまで幅広く研究しています。Internationalなラボで、ボスの出身地であるブラジル出身のメンバーが半分を占めますが、その他中東、ヨーロッパ出身のメンバーもいます。 研究ではメンバー一人一人にそれぞれプロジェクトが1-2個割り当てられ、責任者として研究を遂行していく方式となっております。私も二つのプロジェクトをいただいております。一つはマウス心移植モデルを用いた、新規免疫抑制剤の治療効果の検討とメカニズムの解析で、ようやく重要な役割を果たす細胞集団の当たりがつきましたので、今後は標的細胞の網羅的解析やトランスジェニックマウスを用いた機能解析を行っていく予定です。もう一つはヒト由来iPS細胞から誘導した腎オルガノイドをバイオエンジニアリングの技術を用いてミニ腎臓を作成するというものです。複数のラボによる共同研究であり、作った臓器をマウスへ移植する外科医という立場で参加しております。作成したミニ臓器(の形をしたもの)をマウスに移植する手術手技を確立し、in vivoで評価できるような実験モデルを作成することが目標となります。この分野に関わったことのある方なら察しがつくとおもいますが、上記の条件で人工臓器を臓器として機能させるには大きなbreakthroughを何個も達成する必要があり、どちらかというとconcept proofから方法論の確立を目指す側面が強い研究です。その他、同僚の手伝いとして腎移植や腎摘、微小な組織の採取などの手術を不定期にしております。そこそこ負荷の強い研究生活になっていますが、モチベーションの高い同僚・上司に支えられて楽しく仕事をさせていただいています

2022年の一年で研究の立ち上げから手技の定型化などの基盤が整いましたので、2023年は成果を出せるよう今以上に頑張りたいと思います。

2021-22年の業績

論文

  1. Ryoichi Goto, Makoto Ito, Norio Kawamura, Masaaki Watanabe, Yoshikazu Ganchiku, Toshiya Kamiyama,Tsuyoshi Shimamura, Akinobu Taketomi, The impact of preformed donor ‐ specific antibodies in living donor liver transplantation according to graft volume, Immunity, Inflammation and Disease, 2022, 10(3), e586, Original Article, 10.1002/iid3.586
  2. Kentaro Ichimura, Norio Kawamura, Ryoichi Goto, Masaaki Watanabe, Yoshikazu Ganchiku, Tsuyoshi Shimamura, Akinobu Taketomi, Living Donor Liver Transplantation for Hepatic Venoocclusive Disease/Sinusoidal Obstruction Syndrome Originating from Hematopoietic Stem Cell Transplantation., Case reports in transplantation, 2022, , 8361769, Case Report, 10.1155/2022/8361769
  3. Yoshikazu Ganchiku, Leonardo V Riella, Pig-to-human kidney transplantation using brain-dead donors as recipients: One giant leap, or only one small step for transplantkind? , Xenotransplantation, 2022, , e12748, Commentary, 10.1111/xen.12748
  4. Reimi Suzuki, Ryoichi Goto, Norio Kawamura, Masaaki Watanabe, Yoshikazu Ganchiku, Kanako C Hatanaka, Yutaka Hatanaka, Toshiya Kamiyama, TsuyoshiShimamura, Akinobu Taketomi, Efficient multiple treatments including molecular targeting agents in a case of recurrent hepatocellular carcinoma, post-living donor liver transplantation. , Clinical journal of gastroenterology, 2022, 15(4), 755-764, Case Report, 10.1007/s12328-022-01643-3
  5. Yoshikazu Ganchiku, Ryoichi Goto, Ryo Kanazawa, Takuji Ota, Kazuaki Shibuya, Yasutomo Fukasaku, Nozomi Kobayashi, Rumi Igarashi, Norio Kawamura, Masaaki Zaitsu, Masaaki Watanabe, Akinobu Taketomi, Functional Roles of Graft Infiltrating Lymphocytes during Early Phase Post ‐ transplantation in Mouse Cardiac Transplantation Models , Transplant International, 2021, 34(12), 2547-2561, Original Article, 10.1111/tri.14146
  6. Kazuaki Shibuya, Masaaki Watanabe, Ryoichi Goto, Masaaki Zaitsu, Yoshikazu Ganchiku, Akinobu Taketomi, The Efficacy of the Hepatocyte Spheroids for Hepatocyte Transplantation, Cell Transplantation, 2021, 30, 096368972110000-096368972110000, Original Article, 10.1177/09636897211000014
藤居勇貴

藤居 勇貴

現在の留学先University of Nebraska Medical Center

留学生活紹介

 オクラホマ大学の藤居です。あれ、ネブなんとか州じゃなかったっけ?と思った方は正解です。なんと着任10 ヶ月でボスの栄転に伴い、オクラホマ州へ引っ越しとなりました。どちらもマイナーな土地なのでどっちでもいいよ、と思われるかもしれませんが、いざ住んでみるとだいぶ雰囲気が違います。治安の良さはそのままに、より都会的で、公園やスーパーへのアクセスなど住環境が良く、大都市ダラスにも近い、と家族にとって良い異動となりました。その分、生活費は1割ほど高い感じですが。 ラボの移転はとても大変でした。実験機材やサンプルの片付け、再配置は予想以上に骨の折れる作業でした。マウスの搬入時も、全てのマウスにヘリコバクターピロリ感染が見つかるというハプニングがあり、動物実験開始が半年近く遅くなりました。移転後7 ヶ月経過した現在もラボは通常運転とは言えず、四苦八苦しながら実験を進めています。ボスであるDr.SinghがDepartment of Oncology ScienceのChair (部門長)になったため、予算が増え(?)、新しい仲間がたくさん加わりました。テクニシャン4人、博士課程学生2人、ポスドク3人、助教2人が加わり、全員で20人近い大所帯となりました。新メンバーへの指導も一苦労で、毎日実験内容を英語で説明できるように予習する日々です。   研 究 は、 ①SGK1(Serum glucocorticoid regulated gene1)コンディショナルノックアウト膵癌マウスモデルの代謝解析を中心とし たphenotypeの 探索、 ②Myeloid-derived suppressor cell(MDSC)と癌悪液質の関連についての研究、の2つを行っています。面白い現象は捉えているのですが、そこからもう一歩進めずに苦心しています。知識・技術面では最新の癌研究をキャッチアップできていると感じており、消化器外科教室1に還元できる面も大きいと考えています。  日本を離れ1年以上になり、美味しくて安い海鮮料理がとても恋しいです。インフレによる物価高騰は感じますが、幸い物価の安い土地なので影響は小さく済んでいます(観光地に旅行に行った際は20-30万円ほど簡単に飛んでいってしまいますが…)。日本はW杯で盛り上がっていることと思いますが、お祭り騒ぎに参加できず少し寂しいです。母国の良さを再認識できる留学となりました。

 最後になりますが、自分が留学に挑戦できたのも武冨教授をはじめとします消化器外科学教室Iの手厚いサポートのおかげです。このような貴重な機会を与えて頂き、誠にありがとうございます。

2021-22年の業績

論文

  1. Fumihiko Matsuzawa,Hirofumi Kamachi, Tatsuzo Mizukami, Takahiro Einama, Futoshi Kawamata, Yuki Fujii, Moto Fukai, Nozomi Kobayashi, Yutaka Hatanaka, Akinobu Taketomi,Mesothelin blockage by Amatuximab suppresses cell invasiveness, enhances gemcitabine sensitivity and regulates cancer cell stemness in mesothelin-positive pancreatic cancer cells.,BMCCancer,2021,21,200,Original Article,33637083
  2. Yuki Fujii,Hirofumi Kamachi, Fumihiko Matsuzawa, Tatsuzo Mizukami, Nozomi Kobayashi, Moto Fukai, Akinobu Taketomi ,Early administration of amatuximab, a chimeric high-affinity anti-mesothelin monoclonal antibody, suppresses liver metastasis of mesothelin-expressing pancreatic cancer cells and enhances gemcitabine sensitivity in a xenograft mouse model., Invest New Drugs,2021,39,1256-1266,Original Article,33905019
  3. Yuki Fujii,Ching-Wei Tzeng, Yi-Ju Chiang, Daniel M Halperin, Arvind Dasari, Michael P Kim, Matthew H G Katz, Jeffrey E Lee, Naruhiko Ikoma ,Incidence of Lymph Node Metastases and Impact of Radical Surgery for Duodenal Neuroendocrine Tumors,J Surg Res, 2021,268,419-431,Original Article,34416414
  4. Naruhiko Ikoma,Yuki Fujii, Matthew HG Katz,Minimally Invasive Surgical Approaches,Pancreatic Cancer: A Multidisciplinary Approach ,2022,,209-217,Book Chapter,10.1007/978-3-031-05724-3_17
  5. Nicholas J Mullen,Ravi Thakur, Surendra K Shukla, Nina V Chaika, Sai Sundeep Kollala, Dezhen Wang, Chunbo He, Yuki Fujii, Shikhar Sharma, Scott E Mulder, David B Sykes, Pankaj K Singh ,ENT1 blockade by CNX-774 overcomes resistance to DHODH inhibition in pancreatic cancer ,Cancer Lett,2022,552,215981,Original Article,36341997

学会

  1. The American Hepato-Pancreato-Biliary Association 2021 Annual Meeting,Florida, USA,2021/8/2-8/5, On-Demand,Yuki Fujii,Ching-Wei Tzeng, Yi-Ju Chiang, Daniel M Halperin, Arvind Dasari, Michael P Kim, Matthew H G Katz, Jeffrey E Lee, Naruhiko Ikoma , Survival Impact of Incidence of Lymph Node Metastases and Radical Resection for Duodenal Neuroendocrine Tumors: Analyses of the National Cancer Database 2004-2016.,On-Demand Presentation,Oral Presentation
吉田拓人

吉田 拓人

現在の留学先Harvard T.H. Chan School of Public Health

留学生活紹介

 2014年度卒の吉田拓人と申します。執筆現在、渡米後まだ4 ヶ月しかたっていないとは思えないほど、濃密な日々を過ごしています。詳細は語り切れませんので、何かご質問がある方は直接いつでもご連絡ください。私は、現在所属している米国MPHプログラムは生物統計、疫学、環境医学、国際保健、行動経済学の五つの分野を学ぶコースとして設立され、HSPHは公衆衛生大学院ランキングでJohns Hopkinsに次ぐ、世界2位の大学院になり、私は、主にData scienceに関わる授業を履修しています。夏の間は、生物統計、疫学(主にGrant proposal)の他、Large database analysis, Decision analysis(Decision tree, ベイズ定理など)を学び、秋学期では、因果推論、プログラミング言語(R, Python)、回帰分析、 Clinical prediction modelの授業を履修しています。また、Cross registerを利用しMassachusetts Institute of Technologyで機械学習の授業を履修しています。自分がまさかMITの学生に混ざって授業を受ける日が来るとは思ってもいませんでしたが、非常に刺激的な毎日です。どれも理論から実践にまで授業が非常に練られており、想像の何十倍も大変ですが、日々充実しています。 5-10年後には日本の外科でも流行すると思うので、今から準備しておく事をお勧めします。そして、そこに価値を見出せる方は米国MPHを取得するのが一番の近道だと思います。  学外活動として特筆すべきは、World Surgical Foundationという団体に加わり、10月末に1週間のホンジュラスでの手術ボランティアに参加してきた事です。この団体では、いわゆるThird world countriesとされる途上国に赴き、手術ボランティアを行なっています。私は、長年こうした活動に興味があり、今回参加を決意しました。米国外科医の指導の下5日間で合計19件執刀+4件第一助手として手術をさせていただき、英語がうまく話せない自分を信頼して色々経験させてくれたことに感謝しかありません。毎朝8時から夜8時まで手術し、テキーラを毎晩飲み、本場のWork hard, play hardを体験しました。 参加していたPGY-4の米国レジデント(日本のPGY-6相当)が一人で開腹胆摘をしていたり、PGY-9のシンガポールの女医さんは今まで遭遇したことのないレベルで自分よりも圧倒的に手が動いており、米国には優秀な人材が集まる事、そのような人々と一緒に働き知り合えた事を嬉しく感じました。また、渡米後に最後の難関 で あ っ たUSMLE Step3を無事取り終えることができました。いよいよClinical fellowshipへのアプライを本格的に進めていきます。夢叶わず日本に帰国した場合は、暖かく見守ってもらえれば幸いです笑 外科医の臨床/研究/大学院留学に関しては、いつも賛否両論つきまといますが、少し変わった挑戦をしないといつまでも周りから飛び抜けることもできないと思います。若手の先生方は、常にアンテナを張って視野を広く保ち、目標を見据えて挑戦し続けてほしいと思います。

 最後になりましたが、このような機会を与えてくださった武冨教授、医局員の皆様、本当にどうもありがとうございます。少しでも多くのことを還元できるようまだまだ学び狂ってこようと思います。

2021-22年の業績

論文

  1. Takuto Yoshida,Hideki Kawamura,Kazuhiro Mino,Yuji Konishi,Tomoya Saito.Pancreatic morphological abnormality that was challenging to differentiate from an ectopic pancreas: a case report. Surg Case Rep. 2022 Mar 28;8(1):55. doi: 10.1186/s40792-022-01404-x. PMID: 35347506
  2. Takuto Yoshida, Hideki Kawamura, Kazuhiro Mino, Yuji Konishi, Tomoya Saito, Yuichi Shimizu and Akinobu Taketomi: Gastric cancer complicated by paraneoplastic neurological syndrome which presented with extremitynumbness: a case report. Surg Case Rep. 2022 Apr 28;8(1):78. doi: 10.1186/s40792-022-01429-2. PMID: 35482258
  3. 三野和宏,植村一仁,深澤拓夢,鈴木琢士,齋藤智哉,白川智沙斗,吉田拓人,大畑多嘉宣,小丹枝裕二,川村秀樹:手術難易度から見た経皮経肝胆嚢ドレナージ後の至適な手術待機期間の検討,日本消化器外科学会雑誌. 2022; 55(9): 537-548 doi: 10.58333/jjgs.2020.0186
  4. 学会発表

    1. 吉田拓人,川村秀樹,齋藤智哉,小丹枝裕二,三野和宏.膵炎を契機に発見された膵形態異常の一例.第4回北海道外科関連学会機構合同学術集会,北海道(WEB),2021年9月11日~9月12日
    2. Takuto Yoshida,Hideki Kawamura,Kazuhiro Mino, Yuji Konishi,Tomoya Saito.A case of gastric cancer complicated by paraneoplastic neurological syndrome with initial symptoms of numbness in the extremities.第94回日本胃癌学会総会,神奈川(ハイブリッド),2022年3月2日~ 3月4日
    3. 吉田拓人,川村秀樹,齋藤智哉,小丹枝裕二,三野和宏,再発性右鼠径ヘルニア嵌頓と鑑別が困難であった腹膜中皮腫精索転移の一例,第121回日本臨床外科学会北海道支部総会,函館 (WEB),2021年3月12日
大渕佳祐

大渕 佳祐

現在の留学先国立がんセンター東病院

留学生活紹介

 2021年4月から国立がん研究センター東病院大腸外科に国内留学中です。3年予定で、今年で2年目となりました。大腸外科スタッフ7名、レジデント7名、シニアレジデント2名です。レジデント期間は自由にローテーション先を選択しますが、1年目は麻酔科3 ヶ月、病理3-4 ヶ月は必須で、研究もあって臨床からしばらく離れていました。2年目に入り、大腸外科をローテーション中です。例年よりレジデントの人数は少なく、1レジからメジャー手術の執刀があたっています(2年目まではストマ関連の執刀がほとんどでした)。現在サブチーフで、2023年1月から3 ヶ月チーフレジデントを担当予定です。手術はTaTMEのスコピストではLARやISRなど定型的な症例からTpMIS併用TPEまで多岐にわたります。執刀は腹腔鏡のメジャー手術を1-2例/週担当しますので、コンスタントに執刀可能です。ここでは定型化した術式を習得できます。また術前カンファでは、さまざまな症例について術前治療や術式選択を行い、進行中の臨床試験に積極的に登録するため、大変勉強になります。個人的には大腸での技術認定医取得と、TaTMEに必要な解剖理解、TPEや他臓器合併切除について習得し、今後TaTME手術を行うための技術と知識を身につけたいです。
 研究は、週2回研究カンファを行い、様々なテーマで研究を行なっています。とくに手術動画とAI研究は当科の最大のテーマであり、AI自動評価、解剖自動認識、自動追従腹腔鏡の開発など多岐に及びます。AI開発拠点として日本屈指の規模です。私も現在、AIによる手術評価の1パラメータとして、剥離、展開、手術無効時間の作業工程に分解して、手術習熟度を評価する論文を執筆中です。現在大学院の研究ですが、直腸癌術前MRI画像からCRMを評価するAIを開発しています。現在最終解析も終了し、今年度中の論文作成を目指しています。学位習得に向けた単位習得を頑張りたいです。
 また当科は術前治療も積極的に行なっており、今年九大第二外科からいらした安藤先生とCRTに関する論文を執筆し、今年度中のacceptが目標です。今年の臨床外科学会では、その延長であるTNT(Total neoadjuvant therapy)で、大腸癌テーマで初めての上級演題発表をさせていただく機会を得ました。発表準備にかなりの時間を割きましたが、ご高明な先生方と同じ舞台で発表する機会は大変貴重でした。
 当科は手術やAIに特化した研究及び臨床を両立可能な、全国的にも稀有な環境にあると思います。さらにレジデント同期は有名研修病院出身の生え抜きや、全国の医局から留学されてきた同期で、お互いが刺激になり、かつ一生の仲間を得ることができます。有名な先生方と関わる機会も多くあり、恵まれた環境にあると思います。最後になりますが、武冨教授をはじめ、医局の多くの先生方に感謝申し上げます。今後留学に興味のある先生がいらっしゃいましたら、連絡いただければと思います。

2021-2022年の業績

論文

  1. Obuchi Keisuke,Imaizumi K, Kasajima H, Kurushima M, Umehara M, Tsuruga Y, Yamana D, Sato K, Sato A, Suzuki S, Nakanishi K.,Safety of Insertion of Percutaneous Totally Implantable Central Venous Access Devices by Surgical Residents. ,In vivo, 2022,Mar-Apr;36(2),985-993,original article, 35241560
  2. Sato Aya,Imaizumi K, Kasajima H, Obuchi K, Sato K, Yamana D, Tsuruga Y, Umehara M, Kurushima M, Nakanishi K.,Comparison of outcomes between laparoscopic and open Hartmann’s reversal: A single-center retrospective study in Japan. ,Asian J Endosc Surg. ,2022,Jan;15(1),137-146,original article, 34463037
  3. Ichikawa Nobuki,Homma S, Funakoshi T, Obuchi K, Ohshima T, Uemura K, Kon H, Ohno Y, Yokota R, Taketomi A,Hokkaido Colorectal Surgical Research Group Collaborative. The incidence of cardiovascular thrombotic complications after laparoscopic resection in colorectal cancer in Japanese hospitals: A large-scale clinical study. ,Ann Gastroenterol Surg. ,2021,Dec 12;6(3),396-404,original article,35634183

学会発表

  1. 第76回手術手技研究会,佐賀県佐賀市,2022/5/20-/21, 2022/5/20,大渕佳祐,寺村紘一,松岡弘也,北口大地,長谷川寛,池田公治,塚田祐一郎,西澤祐吏,伊藤雅昭,腹腔鏡下結腸切除術における体腔内吻合の短期成績に関する検討,シンポジウム,口演
  2. 第84回日本臨床外科学会総会,福岡県福岡市,2022/11/24-26,2022/11/26,大渕佳祐,安藤幸滋,池田公治,北口大地,長谷川寛,塚田祐一郎,西澤祐吏,伊藤雅昭,局所進行直腸癌におけるTNT療法は局所制御につながる可能性がある,ワークショップ,口演
  3. 第35回日本内視鏡外科学会総会,愛知県名古屋市,2022/12/8-10,2022/12/10,大渕佳祐,竹中慎,中島啓,龍恭子,北口大地,竹下修由,伊藤雅昭,腹腔鏡下S状結腸切除術における作業分解的手法を用いたDEI時間の可視化とAI自動評価に関する研究,一般口演,口演
阪田敏聖

阪田 敏聖

現在の留学先国立国際医療研究センター(国府台)肝炎・免疫研究センター

留学生活紹介

 2014年卒業の阪田敏聖です。前任の吉田祐一先生(平成24年卒業)の後任として、2021年4月より千葉県市川市にある国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター肝疾患研究部で研究に従事させていただいております。当研究部は、肝疾患の診断・治療に繋がる基礎研究、臨床研究を展開し、ウイルス性肝炎、脂肪性肝炎、肝硬変、肝がんなど、肝臓病の成り立ちや進行の仕組みを解明することで、新しい診断法や治療法の開発に繋げることを目指しております。
 私の研究内容は、健康成人における免疫老化の機序解明、慢性肝疾患・肝がんにおける免疫機構の解明です。2021年4月よりこちらに赴任し、2年近くが経ちました。2年目は多くの学会発表を始め、いろいろな知見が見出せてきています。現在は、論文作成に向けて邁進しております。よい成果をご報告できるよう、残りの留学生活を充実したものにして、研究に励んで参りたいと思います。
センター長の考藤達哉先生、室長の由雄祥代先生をはじめとして、当研究部の先生方は皆研究領域での経験が豊富であり、専門的な知識はもちろんのこと研究に対する考え方や手法など、非常に学ぶことが多く充実した研究生活を過ごしております。ここで少しでも多くのことを学び、技術を習得し、医局に還元できればと考えております。
 最後になりましたが、このような素晴らしい環境で研究をさせていただく機会を与えて下さった武冨紹信教授、北大消化器外科学教室Ⅰの先生方、同門の先生方、また西川口でお世話になっております同門の齋藤記念病院・齋藤卓先生に心より感謝申し上げます。今後とも、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

2021-22年の業績

学会発表

  1. 第30回日本腎不全外科研究会学術集会,沖縄,2021/12/4-12/5,2021/12/4,阪田敏聖,植田隆太,今裕史,血液透析患者に発症した盲腸穿孔の一例,一般口演,口演
  2. 第122回日本外科学会総会,web,2022/4/14-4/16,2022/ 4/15,阪田敏聖,由雄祥代,青木孝彦,考藤達哉,武冨紹信,マスサイトメトリーを用いたC型肝炎患者 SVR 前後の NK 細胞解析 ,サージカルフォーラム,口演
  3. 第58回日本肝臓学会総会,横浜,2022/6/2-6/3,2022/ 6/2,阪田敏聖,由雄祥代,筒井由梨子,吉川詩織,山添太士,森泰三,嘉数英二,青木孝彦,武冨紹信,考藤達哉,C型肝炎ウイルス感染者における NK 細胞機能低下寄与分子の同定とSVR 後変化 ,一般口演,口演
  4. JDDW 2022,博多,2022/10/27-10/30,2022/10/28,阪田敏聖,由雄祥代,筒井由梨子,吉川詩織,山添太士,森泰三,嘉数英二,青木孝彦,武冨紹信,考藤達哉,肝疾患患者におけるNK細胞機能低下寄与分子ILT2の同定,デジタルポスター,口演
  5. 第44回日本肝臓学会東部会,仙台,2022/11/25-11/26, 2022/11/25,阪田敏聖,由雄祥代、考藤達哉,肝がんにおけるNK細胞機能抑制分子ILT2-新規チェックポイント分子の可能性,パネルディスカッション,口演
村田竜平

村田 竜平

現在の留学先京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)長船研究室

留学生活紹介

 2020年4月より京都大学iPS細胞研究所にて研究させて頂いております、村田竜平と申します。私の研究テーマとしてはiPS細胞由来の肝系譜細胞の純化方法確立と、肝硬変モデルラットの作成及び細胞移植療法の研究を行っております。
 初年度はコロナ禍の影響で開始時期が7月まで遅れましたが、現在は中断なく日々研究に取り組めております。内容としては、肝硬変モデルラットの作成と細胞移植の実験に取り組んでおります。肝硬変モデルラットへの細胞移植では苦戦し、動物実験の大変さを実感しております。今年は途中経過まででCiRA研究所内でのポスター発表にも参加しましたが、まだまだデータの収集が必要だと痛感しました。残された時間で成果が出せるように研究に取り組んでいきます。
 また私生活では、コロナ自粛制限も解除されて休日には京都市内を中心に関西圏を散策しております。外国人観光客の戻りはまだ少なく、紅葉シーズンでも比較的快適に観光できる印象です。現在は鴨川沿いに住んでおり、四季の変化が豊富なので散歩だけでも気分転換になります。細胞や動物を扱っているので長期の休みは取りにくく、市内や日帰りできる範囲が中心ですが、休日は可能な範囲で楽しもうと思っています。

2021-22年の業績

豊島雄二郎

豊島 雄二郎

現在の留学先公益財団法人 がん研究会 がんプレシジョン医療研究センター 免疫ゲノム解析グループ

留学生活紹介

同門会の皆様。2008年卒業の豊島雄二郎と申します。2020年4月より東京都江東区有明にありますがん研究会 がんプレシジョン医療研究センターにて博士研究員として勤務しております。がん研究会の研究本部はがん研有明病院と扉一つ隔てて隣接しており、がん研究所、がん化学療法センター、がんプレシジョン医療研究センターからなり、私が所属しているのは中村祐輔先生(現医薬基盤・健康・栄養研究所理事長)の研究室で、ゲノム解析やT細胞受容体解析などの技術を利用して、免疫システムの理解を深めると共に、がん特異的ワクチン(ネオ抗原)療法やネオ抗原特異的T細胞療法研究などの新しい治療法開発にも取り組んでおります。ラボのメンバーはフランス、オーストラリア、マレーシア、中国など多国籍からなり、ラボ内のミーティングは毎回英語で行われております。
 私は2020年の着任時よりCOVID-19(SARS-CoV-2)の研究に携わらせて頂いておりました。COVID-19回復期の患者さんの血液を数十例収集し、そこから末梢血単核細胞(PBMCs)を分離してT細胞受容体(TCR)およびB細胞受容体(BCR)のレパトア解析ならびに遺伝子発現解析による免疫動態の解析を行っております。これによりCOVID-19重症化の原因のみならず、現在も大きな問題となっておりますCOVID-19罹患後の後遺症の原因を探索することを目的としております。プライベートの面では、今年度は、コロナ禍における様々な規制が緩和されたこともあり、休日には東京周辺に出かけることもできました。最後になりますが、このような留学の機会を与えて下さりました武冨紹信教授、同門の先生方にこの場を借りて心からお礼申し上げます。

2021-22年の業績

論文

  1. Kiyotani K,Toyoshima Y, Nakamura Y,Immunogenomics in personalized cancer treatments,J Hum Genet.,2021Sep,66(9),901-907,review,34193979
  2. Kiyotani K,Toyoshima Y, Nakamura Y,Personalized immunotherapy in cancer precision medicine,Cancer Biol Med,2021 Nov,18(4),955-965,review,34369137
  3. Xiang H,Toyoshima Y, Shen W, Wang X, Okada N, Kii S, Sugiyama K, Nagato T, Kobayashi H, Ikeo K, Hashimoto S, Tanino M, Taketomi A, Kitamura H,IFN-α/β-mediated NK2R expression is related to the malignancy of colon cancer cells.,Cancer Sci 2022 Aug,113(8),2513-2525,original article,

学会

  1. 日本人類遺伝学会 第67回 大会,横 浜,2022/12/15-17, 2022/12/16,豊島雄二郎,SARS-CoV-2 genomic variations associated with mortality rate of COVID-19,JHG Young Scientist Award受賞講演,口演,JHG(Journal of Human Genetics)Young Scientist Award
海老沼翔太

海老沼 翔太

現在の留学先京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻
医療経済学分野

留学生活紹介

2022年4月より京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻(京大SPH)の医療経済学分野に所属し、研究に従事しております。私が所属する医療経済学分野という教室は医療の経済と質をめぐる社会的・学術的課題の解決に向けて研究・教育・社会貢献を行うことを使命とし、日々研究と教育に取り組んでおり、DPCデータやNDBデータといった所謂ビッグデータを扱う研究・解析に強みを持っております。  私自身、生まれは京都市伏見区、育ちは滋賀県湖南市というところで関西出身ですので、このたび京都大学大学院に来たことは里帰りのようなものにもなります。関西には19年間暮らしていましたが、大学入学から卒業後も北海道でしばらく暮らしていたので北海道には14年間暮らしていたことになります。ここまで長く北海道で暮らすと地元の気候を忘れてしまうものです。今年の4月に滋賀に戻った際に北海道と比べて暖かいだろうと高をくくっていたら意外と寒くて難儀な思いをしたりしました。  京大SPHでの研究生活はまだ一年目で、年度の前期は講義と実習による基礎知識の定着がメインでした。夏休みを経て、具体的な研究計画も立て始め、後期からは講義の傍ら研究の方も少しずつ進めております。今はDPCデータを用いた臨床研究に取り組んでいますが、在学中の目標としましては、地域医療をテーマに外科医・外科診療リソースの適正なあり方についての研究に取り組めたらと考えております。  京大はかなり新コロ対策が厳しいほうで、特にSPHは公衆衛生領域ということもあってその中でもかなり強い制限をかけております。そのためあまり研究科の人たちとも交流が持てず、むなしい状況が続いています(同じ研究室内でも顔を知らない人がいます)。せっかくいろいろなバックグラウンドを持つ人が大勢集まっていますので、早くこの状況が落ち着いてたくさん交流していきたいと願ってやみません。  腰を据えて研究と勉強に取り組む日々で、今まで知らなかったことをたくさん知ることもできたいへん楽しく過ごしておりますが、やはり臨床現場を離れていることにも少し寂しさを感じています。また臨床現場に戻る日に向けて、京大SPHで得た知識や技術を患者さんや医療現場へ還元できるように取り組んでいきます。