RESEARCH研究紹介

留学生便り

アメリカ

2022年~2023年旭 火華

Beckman Research Institute of City of Hope (Monrovia, California)

2020年~2021年島田 慎吾

Henry Ford Hospital(Detroit,Michigan)

2015年~木村 鐘康

Massachusetts General Hospital (Boston,Massachusetts)

2019年~2020年柿坂 達彦

Beckman Research Institute of City of Hope (Monrovia, California)

2018年~2019年柿坂 達彦

Balylor Scott & White Research Iistitute (Dallas,Texas)

2013年~2018年大浦 哲

Massachusetts General Hospital, Surgery Transplant Center, Harvard Medical School (Boston,Massachusetts)

2012年~2014年川村 典生

Cleveland Clinic, Transplantation center (Cleveland, Ohio)

2010年~2013年内田 浩一郎

University of Miami,Jackson Memorial Medical Center (Miami,Florida)

ヨーロッパ

2015年~2019年藤好 真人

University Medical Center Groningen (Groningen,Netherlands)

2017年宮城 久之

Alder Hey Children’s Hospital University of Liverpool, (Liverpool, England)

2009年~2012年後藤 了一

2012年~2015年財津 雅昭

Nuffield Department of Surgical Science (NDS), University of Oxford(Oxford,England)

2010年~2013年高橋 徹

2013年~2016年渡辺 正明

Karolinska Institutet (Stockholm,Sweden)

2010年~2012年青柳 武史

Hospital Beaujon(Paris,France)

オセアニア

2015年~2018年川俣 太

(Queensland Institute of Medical Research, QIMR) Conjoint Gastroenterology (Brisbane,Queensland)

2016年~2017年本多 昌平

Department of Pathology, Otago University, NZ

南極大陸

2017年~2019年宮岡 陽一

南極昭和基地(国立極地研究所)

日本国内

2020年~2024年村田 竜平

京都大学 iPS細胞研究所(CiRA)

2020年~2023年豊島 雄二郎

がんプレシジョン医療研究センター(東京都)

2015年~2020年常俊 雄介

堺市立総合医療センター救命救急センター(大阪府)

2018年~2020年江本 慎

2020年~2022年佐野 修平

がん研有明病院(東京都)

2014年~2017年正司 裕隆

2017年~2019年坂本 譲

2019年~2021年吉田 祐一

2021年~2023年阪田 敏聖

国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター(千葉県)

2012年~2015年野口 慶太

2013年廣方 玄太郎

2015年~2019年今泉 健

国立がん研究センター 東病院(千葉県)

2011年~2013年湊 雅嗣

2013年~2015年宮城 久之

2017年~2019年近藤 亨史

2019年~2021年河北 一誠

2021年~2022年奥村 一慶

神奈川県立こども医療センター(神奈川県)

2016年~2017年長津 明久

2017年~2018年大平 将史

九州大学(福岡県)

2015年~2018年柴崎 晋

藤田保健衛生大学(愛知県)

2010年~2013年大場 豪

東京都立小児総合医療センター(東京都)

巖築慶一

巖築 慶一

現在の留学先Massachusetts General Hospital

留学生活紹介

 2009年卒の巖築です。現在、ボストンのMassachusetts GeneralHospital(MGH)でポスドクとして基礎研究に従事しております。MGHの業績は多方面にわたりますが、臓器移植の分野においても多くの業績を有しており、世界で初めて生体レシピエントへの豚腎の異種移植を成功させたことをご存知の方もいらっしゃると思います。その際に内科管理の責任者としてプロジェクトを支えたDr. Leonard V. Riellaの主催する研究室に私は所属しています。basicからclinicalまで幅広く研究しているラボで、そのうち私はBasicの部分の研究に携わっています。私には2つの研究テーマ、すなわちマウス心移植モデルを用いた新規免疫抑制剤の有効性とメカニズムの検証およびiPS細胞由来の腎オルガノイドを用いてバイオエンジニアリングの手法からミニ腎臓を作成する研究をさせて頂いています。新規免疫用製剤の研究では、薬剤の有効性、同薬剤が特定の種類の制御性T細胞を増加させることに加え、その免疫抑制作用がこれまで想定されていなかったものである可能性が示されており、今後さらに多くの発見が期待されます。まとまったデータが集まったので、とりあえず途中までの結果で論文を執筆中です。人工ミニ腎臓の研究は、工学系のラボとの共同研究で、共同研究者の作成したオルガノイド入り臓器カプセルをマウスに移植し、内部に血液を還流させる手術手技を用いて、作成したミニ臓器の有用性の検証を繰り返しています。詳細は割愛しますが、生体の腎臓に類似した構造および微小環境を人工的に再現できるかが成功への鍵だと思われるのですが、工学系の研究者にその重要性を理解してもらうのに日々苦労しています。この他にも、同僚の研究の手伝いでマウスの移植手術をするなど、外科医の比重が比較的高い仕事になっています。常に成果が求められ、比較的負荷の強い研究生活とはなっていますが、自分の仕事がイノベーションにつながっていることは強く実感でき、大きなやりがいを感じています。このような恵まれた環境で仕事ができるのも、人繰りの厳しい中送り出してくださった武冨先生ならびに教室のご配慮のおかげであり、この場を借りて感謝申し上げます。私生活に関しては単身赴任の形でこちらに赴任していることもあり、そこまでアメリカを楽めているわけではないとは感じています。一人暮らしの限界も日々感じ初めており、今後の家族のあり方を考慮すると、そろそろ帰国するタイミングとも考えております。

今後どのような選択をしたとしても、ここで学んだことや成果を何かしらの形で教室に還元できれば嬉しいと思いますので、何か相談ごとなどがありましたらどうぞご連絡いただければと存じます。今後ともよろしくお願い致します。

2023-24年の業績

論文

  1. Thiago J. Borges,Yoshikazu Ganchiku, Jeffrey O.Aceves, Ronald van Gaal, Sebastien G.M. Uzel, IvyA. Rosales, Jonathan E. Rubins, Kenichi Kobayashi, Ken Hiratsuka, Murat Tekguc, Guilherme T. Ribas,Karina Lima, Rodrigo B. Gassen, Ryuji Morizane, Jennifer A. Lewis, Leonardo V. Riella,Exploring immune response toward transplanted human kidney tissues assembled from organoid building blocks,iScience,2024,27 (10),110957,Original Article,10.1016/j.isci.2024.110957
  2. Orhan Efe,Rodrigo B Gassen, Leela Morena, Yoshikazu Ganchiku, Ayman Al Jurdi, Isadora T Lape, Pedro Ventura-Aguiar, Christian LeGuern, Joren C Madsen, Zachary Shriver,Gregory J Babcock, Thiago J Borges, Leonardo V Riella,A humanized IL-2 mutein expands Tregs and prolongs transplant survival in preclinical models.,J Clin Invest,2024,134 (5),e173107,Original Article,10.1172/JCI173107

学会

  1. American Transplant Congress,Philadelphia,2024/6/1-6/5,Yoshikazu Ganchiku,R.B.Gassen,O.Efe,Z. Shriver, G. J. Babcock, T. J. Borges, L. V.Riella,Tissue-Resident ST2+ Regulatory T Cells Promote Cardiac Transplant Tolerance Induced by aMutein IL-2,Oral Abstract session
藤居勇貴

藤居 勇貴

現在の留学先University of Nebraska Medical Center

留学生活紹介

 オクラホマ大学での研究留学を終え、2024年6月に帰国となりました。本稿では、3年間の研究留学生活を総括したいと思います。 ①アメリカ生活:コロナ禍の混乱はだいぶ収まりを見せた頃、インフレ・円安前に留学できたことは幸運でした。着いた当初は1ドル105円程度、ガソリン代も60円/L程度と安かったですが、3年間で留学生を取り巻く経済状況は一変し、体感で出費速度は2倍以上になりました。アメリカでの食事は“高い、不健康、(そこまで)美味しくない”、と辛いものがありました。あれだけ多種多様な人種が住んでいるのに、食の多様性がないことに驚きです。ネブラスカ・オクラホマは、想像していた“西部劇のアメリカ”に近い土地で、個人的には大満足でした。人々は優しく、治安も良く、Old Americaの世界を満喫してきました。 ②研究生活:点数をつけるとすると70点程度の及第点です。2つ大きな研究に関わりましたが、いずれも論文投稿に至らずという状況です。ただ相当な時間を実験に費やしたため、これ以上の進捗を望むのは難しかったと思います。 自分に運、ひらめき、実験センスのどれかがもう少しあれば、別の結末となっていたかもしれません。在籍中にラボからCNS (Cancer、Nature、 Science) 姉妹誌、CancerDiscoveryといったトップジャーナルへのpublicationがあり、第一線の癌研究に携われたのは大きな財産です。 ③ バケーション: ボスの信条は“Accomplishment will never be possible without hard work”であり、実験のコアタイムは他ラボより長かったです。週末もラボにいることが多かったですが、チャンスを見つけてはアメリカ国内旅行に勤しみました。特にお気に入りの街はキーウェスト、サンラボで のPIとの一幕60タフェ、ニューオリンズです。いずれも独特の文化が根付いており、街歩きが楽しめる場所です。国立公園も10 ヶ所訪れることができ、いずれの景観も素晴らしかったです。ホワイトサンズ・カールズバッド国立公園はアメリカ中西部を訪れるならぜひ立ち寄ってみてください。

 最後になりますが、自分が留学に挑戦できたのも武冨教授をはじめとします消化器外科学教室Iの手厚いサポートのおかげです。このような貴重な機会を与えて頂き、誠にありがとうございます。

2023-24年の業績

論文

  1. Nicholas J Mullen,Ravi Thakur,Surendra K Shukla,Nina V Chaika,Sai Sundeep Kollala,Dezhen Wang,Chunbo He,Yuki Fujii,Shikhar Sharma,Scott E Mulder,David B Sykes,Pankaj K Singh ,ENT1 blockade by CNX-774 overcomes resistance to DHODH inhibition in pancreatic cancer ,Cancer Lett,2023,552,215981,Original Article,36341997
  2. Fujii Y,Mehla K,Measurement of Metabolic Alteration in Immune Cells Under Hypoxia,Methods Mol Biol,2024,2755,201-212,Methodologies or Methods,38319580
  3. Chunbo He,Chunbo He,Dezhen Wang,Surendra K Shukla,Tuo Hu,Ravi Thakur,Xiao Fu,Ryan J King,Sai Sundeep Kollala,Kuldeep S Attri,Divya Murthy,Nina V Chaika,Yuki Fujii,Daisy Gonzalez,Camila G Pacheco,Yudong Qiu,Pankaj K Singh,Jason W Locasale,Kamiya Mehla,Vitamin B6 Competition in the Tumor Microenvironment Hampers Antitumor Functions of NK Cells,Cancer Discov,2024,14,176-193,OriginalArticle,37931287

学会

  1. The American College of Surgeons,Clinical Congress 2023,Boston,USA,2023/10/22-10/25,On-Demand,Yuki Fujii,Ching-Wei Tzeng,Yi-Ju Chiang,Daniel M Halperin,Arvind Dasari,Michael P Kim,Matthew H G Katz,Jeffrey E Lee,Naruhiko Ikoma ,Survival Impact of Incidence of Lymph Node Metastasesand Radical Resection for Duodenal NeuroendocrineTumors: Analyses of the National Cancer Database 2004-2016.,Scientific Forum,Oral Presentation
吉田拓人

吉田 拓人

現在の留学先Harvard T.H. Chan School of Public Health

留学生活紹介

 二年間の留学報告をさせて頂きます。前半は、米国Harvard T.H.Chan School of Public Healthに入学し、MPHを取得しました。大学院で得た知識、友人、マイノリティ体験、comfort zoneを抜ける経験 は一生の財産となりました。知識面では特に因果推論は目から鱗で、分析手法に興味がある方にはぜひ勉強して欲しい分野です。また院の集大成として、疫学講師三名・学生30名の前で研究プレゼン30分+議論1時間という地獄の様な最終課題がありましたが、それに耐えた事も大きな財産です。途中では、ホンジュラスで手術ボランティアも行ってきました。この活動には自分より二つ下のシンガポールの女医さんと参加しましたが、日本で味わった事のない様なあらゆる面での圧倒的な実力差を見せつけられ、世界の広さを実感しました。 卒業後は、カナダのトロント大に移り医療AIの研究をしました。現在では手術合併症は、世界の死因の第三位とされ、実は公衆衛生学的にも注目されています。PIのDr. Madaniは、元より手術を言語化し、合併症の原因を探る研究をしていました。深層学習の登場により、その手法を応用し熟練者の精神モデルを手術動画に投影したAIは大きく注目されました。PIから学んだ事は数知れませんが、最も印象に残ったのはイシューから始める事です。つい人はAIで何ができるのかを考えがちですが、大切なのは、困っているイシューを考え、その解決策を探る事です。どこに介入したら合併症を防げるか、必要に応じてAIを使い(解決策が必ずしもAIである必要はない)、外科医のスキルを増強させるといった技術革新に対する姿勢に大変感銘を受けました。帰国直前にはフランスで行われた外科医療AIセミナーに参加しました。講義の他にアイディアピッチのグループ課題があり、毎晩夜中1-2時まで作業しましたが、特に抵抗なく班員と作業し、実際の課題では優勝する事ができ、二年間での自分の成長を強く感じました。 私の留学の歩みは、決して計画したものではなく、なんとか首の皮一枚繋がった状態でもがいていた様なものですが、その結果得られた経験の一つ一つが繋がっていきました。やらない後悔よりやって後悔というのは本当だと思います。何か挑戦したいものがある人は、人生一度きりですので、ぜひ諦めずに挑戦して欲しいです。

 最後になりますが、今回、このような機会を与えてくださった武冨教授、医局員のみなさま本当にどうもありがとうございました。引き続きご指導いただけますと幸いです。

2023-24年の業績

論文

  1. Lee J,Bazan M,Wong J,Yoshida T,Jantarabenjakul W,Lin Y,Papatheodorou S,The Efficacy of Mobile Applications for Reducing Depression in Adolescents and Young Adults: A Meta-analysis of Randomized Control Trials., Journal of Telemedicine and Telecare.,2024,19:1357633X241273032,,Original Article,doi: 10.1177/1357633X241273032. Epub ahead of print. PMID: 39295471.
  2. Tsuzaka S,Konishi Y,Mino K,Honma N,Kawamura H,Yoshida T,Taketomi A. ,Comparative strength of ligature points achieved by various surgical knot-tying techniques: an observational study using Maxon™ monofilament sutures. ,Surg Today,2024,Original Article,doi: 10.1007/s00595-024-02936-5. Epub ahead of print. PMID: 39340663.
  3. 学会発表

    1. 第22回日本ヘルニア学会学術集会,新潟,2024/05/24-25,吉田拓人,人工知能のヘルニア手術への応用について,特別シンポジウム,口演
    2. 第8回JASE WEBINAR,Web,2024/5/28,吉田拓人,外科医のための外科教育×AI:入門編,口演
    3. the 2024 SAGES Annual Meeting,Cleaveland,2024/04/17-20,Yoshida T,Laplante S,Protserov S,Hunter J,Mashouri P,Masino C,Brudno M,MadaniA,Artificial Intelligence for Surgical Coaching: Training and Testing of a Novel Computer Vision Algorithm for Assessing Adequacy of Retraction and Exposure During Laparoscopic Cholecystectomy
    4. the 2024 SAGES Annual Meeting,Cleaveland,2024/04/17-20,Yoshida T,Watanabe Y,Park Y,Sekikawa T,Kitamoto N,Aoki F,Nakamura H,NovelCamera Navigation Training: A Prospective Study on Clinical Engineers National Training in Japan
    5. the 2024 SAGES Annual Meeting,Cleaveland,2024/04/17-20,Yoshida T,The Use of Artificial Intelligence in Colorectal Oncology,Unveiling the Futureof Colorectal Surgery: State-of-the-Art TechnologicalAdvancements
    6. the 2024 SAGES Annual Meeting,Cleaveland,2024/04/17-20,Lapergola A,Stramigioli S,Yoshida T,Madani A,Perretta S,Keller D,Feasibility of Automatic Verification of the Critical View of the Inferior Mesenteric Pedicle Ligation with Artificial Intelligence.
    7. the 2024 SAGES Annual Meeting,Cleaveland,2024/04/17-20,Roztocki M,Hameed M,Yoshida T,Madani A,Protecting Privacy from Surgical Videos:Development and Validation of an Open-Source ArtificialIntelligence-Based Pipeline for Automated Extraction of Extracorporeal Recording.
    8. th 47th Division of General Surgery Annual Assembly,Toronto,2024/5/28,Yoshida T,Hunter J,Protserov S,Mashouri P,Masino C,Keller D,Brundo M,Madani A,Chadi S.,Integrating Artificial Intelligence into Surgical Coaching: A Focus on Retraction Assessment in Total Mesorectal Excision
    9. th 47th Division of General Surgery Annual Assembly,Toronto,2024/5/28,Yoshida T,Laplante S,Protserov S,Hunter J,Mashouri P,Masino C,Brudno M,Madani A. ,Artificial Intelligence for Surgical Coaching: Training and Testing of a Novel Computer Vision Algorithm for Assessing Adequacy of Retraction and Exposure During Laparoscopic Cholecystectomy
    10. the American Society of Colon and Rectal Surgeons (ASCRS) Annual Scientific Meeting,Baltimore, 2024/06/1-4,2024/6/3,Yoshida T,Hunter J, Protserov S,Mashouri P,Masino C,Keller D, Brundo M,Madani A,Chadi S.,Integrating Artificial Intelligence into Surgical Coaching: A Focus on Retraction Assessment in Total Mesorectal Excision
大渕佳祐

大渕 佳祐

現在の留学先国立がんセンター東病院

留学生活紹介

 当初3年の予定でしたが、延長をお願いして今年で4年目になりました。4月からは砂川市立病院で勤務致します。長期国内留学を許可して頂いた武冨教授、医局並びに同門の先生方にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。  2024年4月に念願の内視鏡技術認定医を取得しました。東病院では胃外科と大腸外科で5名申請し、大腸外科の同期と2人合格しました。左手の使い方、展開の定型化、言語化を強く意識するようになりました。現在は側方郭清や前方骨盤内臓全摘症例などの拡大手術を中心に学んでおります。当院研修制度は 麻酔科や病理診断科が必須、自由選択でAI、食道外科、胃外科を選択し、執刀件数はストマ関連を含めて約130件です。また直腸癌の画像評価と術前治療適応、術式の選択、再発症例に対する集学的戦略などを学びました。AIや体腔内吻合の長期成績や術前治療など論文化を進めております。学会活動は基本的に上級演題となるので名前を覚えてもらえる、東病院で他領域のご高名な先生ともとつながることができます。高い志を持つ近い学年の先生と切磋琢磨し、TaTMEで世界有数の経験を有する施設で大腸癌診療に携わる中で、骨盤の臨床解剖、臨床試験の取り組みや、スタッフの手術技術、マネジメントなど実際に働いて初めてわかること、感じることも多かったです。なにより臨床留学で一番大切なのは精神力です。有名な外科医に厳しい指導はつきものです。  

 今後さらに研鑽を重ねてこの留学で得た知識を還元していきたいと思います。伊藤先生をはじめ大腸外科の先生方には大変お世話になりました。またこれまでご指導頂いた先生方に心より深謝いたします。

海老沼翔太

海老沼 翔太

現在の留学先京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻
医療経済学分野

留学生活紹介

 2022年4月より京都大学大学院医学研究科の医療経済学分野に所属し、研究に従事しております。博士課程3年目になり、いくつか自分で計画立案してきた研究も結果が出せて論文化も達成できました。順調にいけば来年度には大学院卒業できそうです。  いくつかの研究テーマを進めさせてもらい、また、教室で運営されているプロジェクトに参加させてもらい、それらの合間に非常勤の仕事をこなすというふうにして日々を過ごしています。大学院前半2年間は公衆衛生・疫学に関する基礎的な講義を受け、自分自身の研究テーマを企画・立案しては修正し、その際にまた勉強しなおすというインプット中心の日々でしたが、今年は学会発表の機会を多くいただき、また論文執筆にも進ませてもらい、主にアウトプットする段階に進みました。この原稿を書いている時点ではまだ実施している研究のうち一本しか論文のアクセプトが得られていませんので、引き続き残りの研究を在学中に結果を出せるように精進していきます。  新コロの騒動の中で大学院に入学し、最初の頃はほとんど大学院の関係者と接点を持つ機会がなく寂しいものでしたが、最近はだいぶ交流の機会が増えてきました。大学院関係だけでなく、大学・高校時代の懐かしい友人と連絡がつながることもあり、積極的に連絡をとって会う機会を作っています。人とつながりのあることの楽しさを実感する今日この頃です。  大学院入学してから再開した剣道についても、稽古を継続しています。京都大学剣道部さんにお邪魔したり、最近は北大剣道部OBの稽古会が企画されてそこに参加したりするなどして、旧交を温めることも含めて精力的に活動しています。ただ、昨年の冬頃に腰椎ヘルニアを再発し、一時期は自力歩行もままならないほどひどくなることもありました。いまは少し落ち着いていますが、腰を大事にして日々過ごすようにします。   

 いよいよ最終学年に差し掛かります。せっかく外の施設へ国内留学の機会を頂きましたので、留学して良かったと思える成果を残し、持ち帰れるものがあればと考えています。気を引き締めなおしてがんばっていきます。

2023-24年の業績

論文

  1. Shota Ebinuma,Susumu Kunisawa,Kiyohide Fushimi,Nobuki Ichikawa,Tadashi Yoshida,Shigenori Homma,Akinobu Taketomi,Yuichi Imanaka,Comparativeretrospective study on surgical outcomes of handsewn anastomosis versus stapling anastomosis for colectomy using a nationwide inpatient database in Japan with propensity score matching,Annals of Gastroenterological Surgery,early review,original article,https://doi.org/10.1002/ags3.12870
  2. 学会発表

    1. 第124回日本外科学会定期学術集会,愛知県常滑市,2024/4/18-20,海老沼翔太,國澤 進,愼 重虎,伏見清秀,市川伸樹,吉田雅,柿坂達彦,本間重紀,武冨紹信,今中雄一,結腸がん切除手術における手縫い吻合と器械吻合の実施状況と臨床的アウトカムに関するDPCデータを用いた研究,サージカルフォーラム,口演
    2. 第79回日本消化器外科学会総会,山口県下関市,2024/7/17-19,海老沼翔太,國澤 進,愼 重虎,伏見清秀,柿坂達彦,本間重紀,武冨紹信,今中雄一,腹腔内癒着防止吸収性バリアの癒着性腸閉塞に対する効果についての検証,ミニオーラル,口演
    3. 第83回日本公衆衛生学会総会,北海道札幌市,2024/10/29-31,海老沼翔太,髙田大輔,佐々木典子,伏見清秀,今中雄一,DPCデータを用いた耐性菌感染症研究とカルバペネム使用に関する課題,ポスター
脇坂和貴

脇坂 和貴

現在の留学先City of Hope National Medical Centerの Department of Surgery

留学生活紹介

 2024年4月よりアメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスのCity of HopeのDr. Ajay Goelラボに留学させて頂き、現在はCity of Hope National Medical Centerの Department of Surgeryに移籍いたしました。  Dr. Ajay Goelラボの主要な研究テーマは消化器癌のバイオマーカー研究と天然植物由来の化合物の抗腫瘍効果についての研究です。国内外の研究者との共同研究により、血液、組織サンプルを収集して研究を行っています。ラボのメンバーは国外から来た客員研究員で構成されており、日本人の消化器外科医2~3名と中国人の研究者6~ 8名が研究を行っています。最近は大半の研究者は1年以内に帰国するので、とても入れ替わりの激しいラボだと思います。常に結果が求められる厳しい環境であり、生き残るために使えるものは何でも使う、という姿勢は日本で外科医として働いていた私にとってはかなり衝撃的なものでした。いくつかのプロジェクトを進めておりましたが、そのような環境への適応、研究内容への懸念、サンプルを巡るトラブルなど、様々な問題に直面しこのラボで研究を続けることは難しいと感じておりました。  武冨教授とも相談させて頂き、他のラボに移籍する道を探ることといたしました。そのような中でCity of Hopeの外科で海外の外科医を受け入れているプログラムがあることを知り、幸いすぐに面談を行って頂き移籍を果たすことができま した。  City of Hope National Medical Centerは全米のトップ 5に入る癌治療の拠点病院です。消化器外科部門には13人のattending surgeonがいて、そのトップが肝臓外科医のDr. Yuman Fongです。私は現在HPBチームに所属し、Dr.Laler Melstromのもとで臨床研究を行い、カンファレンスの 参加やDr. FongとDr. Melstromの肝胆膵の手術を見学して勉強させて頂いております。  アメリカ生活については、妻と子供2人が8月からこちらに合流しました。移籍先が見つからなければすぐに帰国という不安定な状況にさせてしまったことが反省です。LA近郊のモンロビアという場所に住んでいますが、スポーツ観戦やテーマパークなど色々な所に車で1時間以内にアクセスできるのが良いです。しかし、現在は円安と物価高で生活コストは日本の3倍程かかっており、無給の現状ではすごい速さで貯金が減っていきます。このままではこの年報が発刊される頃には 帰国せざるを得ないので、何とか有給のポジションを狙っていきたいと思います。

  海外生活をしてみたいという割と軽い気持ちで留学したのが仇となったのかもしれませんが、当初思い描いていたものとは全く異なる留学となりました。アメリカの中でラボを移籍するなんて無理だと思っていましたが、意外と道は開けるものだなと実感しました。これが実現できた経緯には、ここには書ききれない出来事やたくさんの方々のお力添えがあります。移籍騒動でメンタルが相当削られましたが、本当にダメだったら帰国すればいいだけだからチャレンジしようの精神で何とかここまでやってこられたのは、応援して下さる消化器外科Ⅰの皆様のおかげです。紆余曲折を経て今の場所に流れ着いたのもチャンスととらえて精進してまいりたいと思います。

2023-24年の業績

論文

  1. Wakizaka K,Kamiyama T,Kakisaka T,Orimo T,Nagatsu A,Aiyama T,Shichi S,Taketomi A.,Expression of Wnt5a and ROR2,Components of theNoncanonical Wnt-Signaling Pathway,is Associatedwith Tumor Differentiation in Hepatocellular Carcinoma.,Ann Surg Oncol,2024 Jan,31(1),262-271,originalarticle,37814183
  2. Shichi S,Sugiyama K,Asahi Y,Shirakawa C,Nakamoto H,Kimura S,Wakizaka K,Aiyama T,Nagatsu A, Orimo T,Kakisaka T,Taketomi A. ,Diacylglycerol kinase alpha is a proliferation marker of intrahepaticcholangiocarcinoma associated with the prognosis. ,Cancer Med,2024 May,13(9),e7238,original article, 38716625
  3. Asahi Y,Kakisaka T,Kamiyama T,Orimo T,Shimada S,Nagatsu A,Aiyama T,Sakamoto Y,Wakizaka K, Shichi S,Kamachi H,Taketomi A. ,Improved survival outcome of curative liver resection for Barcelona Clinic Liver Cancer stage C hepatocellular carcinoma in the era of tyrosine kinase inhibitors.,Hepatol Res,2024 Jul,Epub ahead of print,,original article,39058650
  4. Wakizaka K,Shichi S,Aiyama T,Asahi Y,Nagatsu A,Orimo T,Kakisaka T,Taketomi A.,Risk factors and management of portal vein thrombosis after hepatectomy: a single-center experience.,Ann Surg Open,2024 Dec,5(4),e523,original article,DOI: 10.1097/AS9.0000000000000523

学会

  1. 第124回日本外科学会定期学術総会,東京,2024/4/18-20,2024/4/20,脇坂和貴,志智俊介,相山 健,長津明久,折茂達也,柿坂達彦,武冨紹信,Child-Pugh分類Bの肝細胞癌に対する肝切除術の検討,ポスターセッション,ポスター
寺﨑康展

寺﨑 康展

現在の留学先南極昭和基地(国立極地研究所)

留学生活紹介

 みなさまこんにちは。第65次南極地域観測隊の医療隊員として南極昭和基地に来て早や11カ月が過ぎました。到着後しばらくは第二夏宿という所で2人部屋、風呂トイレなしのタコ部屋のような生活でしたが、2月の前次隊との越冬交代後からは管理棟という建物に移りました。ここは風呂トイレ完備で室内も暖かく、部屋は個室、インターネットも少し遅いけど普通に使えます。食事もプロの調理隊員が毎日作ってくれ、お菓子もお酒も食べ放題飲み放題という素晴らしい環境です。(たし食料は最初に持ち込んだ物で1年間賄うので、賞味期限という概念はなくなりました)。  しかし外に出るとそこは南極。冬期には-35度まで下がる事もある中、一面に広がる凍った海や南極大陸を眺めながらの外作業、夜になると見る事ができるオーロラなどはいつ見ても圧巻で飽きることがありません。そして極夜や白夜といった極地ならではの体験もする事ができました。  そんな環境で我々27名は、観測系の隊員は気候や大気、オーロラなど様々な観測、そして僕たち医療を含む設営系の隊員は基地の維持運営を行っています。電気や水道などライフラインの管理や重機、雪上車などのメンテナンス、建築や修繕、通信設備の維持など、各隊員がそれぞれの役割を持っており、また人数も少ないのでお互い助け合って仕事をしています。医療隊員はというと、ちょこちょこと軽い病気や怪我を診る合間で除雪や他隊員のお手伝いをしており、実はそちらの方が期待されています。しかし8月に腰椎麻酔下での手術(腰椎麻酔の手術は昭和基地で3例目)を行い、ようやく医者として認識された気がします。  そしてあまり季節感の無い日常なので折々のイベントを大事にしています。毎月の誕生会やお花見、氷山での流しそうめん、海開きなど。極夜期にはミッドウィンターフェスティバルという南極ならではのお祭りもありました。これは日照時間が短い事で沈みがちな気分を盛り上げよう!というもので、1週間かけて露天風呂やソリ遊び、合唱大会や豪華ディナーなどを楽しみました。  そして極夜が終わると野外活動も増え、スノーモービルや雪上車を運転して海氷の調査や南極大陸に上陸する機会も増えてきました。ペンギンセンサスという、各地のペンギンのルッカリー(営巣地)の調査をするのも医療隊員の仕事です。

  そしてそろそろ次の隊が来る準備も始まり越冬生活ももう終盤。楽しい経験や得難い経験を沢山する事ができた半面、色々と大事な事も忘れてしまった気もします。元の日常に戻れるかかなり心配です。

南波宏征

南波 宏征

現在の留学先国立国際医療研究センター(国府台)肝炎・免疫研究センター

留学生活紹介

  2016年卒業の南波宏征と申します。このたび、2024年4月より国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター 肝疾患研究部において、前任の阪田敏聖先生(2016年卒)の後任として研究に従事させていただいております。  当センターでは、肝疾患の診断や治療に直結する基礎研究および臨床研究を幅広く展開しています。ウィルス性肝炎、脂肪性肝炎、肝硬変、肝がんといった多岐にわたる肝臓病について、その成り立ちやメカニズムを解明することで、新たな診断法や治療法の開発を目指しております。  私が現在取り組んでいるのは、非切除進行肝細胞癌患者における治療効果予測因子の探索です。研究を開始して半年が経過しましたが、特に免疫チェックポイント阻害薬におけるバイオマーカーの探索について、今後よい成果を報告できるよう尽力してまいります。  当センターでは、センター長の考藤先生や由雄先生をはじめ、多くの先生方や技術職員の方々から手厚いご指導を賜っております。研究についてほぼゼロからのスタートである私にも懇切丁寧に指導いただけるおかげで、充実した研究生活を送ることができています。  また、研究室主催の勉強会や、NCGM全体での勉強会を通じて最先端の研究に触れる機会も多く、大変刺的で、身の引き締まる思いです。  千葉での生活は、適度に都会の利便性を感じつつ、落ち着いた環境の中で大変過ごしやすく、研究に集中できる毎日です。  

  最後になりますが、このような素晴らしい環境で研究の機会を与えてくださいました武冨紹信教授をはじめ、北大消化器外科I教室の先生方、同門の先生方、そして西川口でお世話になっております齋藤記念病院の齋藤卓先生に、心より感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

2023-24年の業績

学会

  1. 第123回日本臨床外科学会北海道支部総会,北海道,2023/5/20,南波宏征,坂本 譲、植木伸也、正村裕紀、数井啓蔵、武冨紹信,当科における全身疾患を有する後期高齢者への大腸癌手術成績の検討,学会賞,口演
  2. 第78回日本消化器外科学会総会北海道,,2023/7/12-14,南波宏征,坂本 譲、植木伸也、正村裕紀、数井啓蔵,当科におけるASA分類3以上の後期高齢者に対する大腸癌手術成績の検討,デジタルポスター,口演
  3. 第31回日本消化器関連学会週間,兵庫,2023/11/2-5,南波宏征,坂本 譲、植木伸也、正村裕紀、数井啓蔵,全身併存疾患を有する後期高齢者に対する腹腔鏡下大腸癌手術の有用性の検討,デジタルポスター,口演
  4. 第36回日本内視鏡外科学会総会,横浜,2023/12/7-9,南波宏征,相山 健、柿坂達彦、折茂達也、長津明久、脇坂和貴、志智俊介、武冨紹信,腹腔鏡下に切除した子宮類内膜腺癌横隔膜転移の1例,ミニオーラル,口演
  5. 第124回日本外科学会定期学術集会,愛知,2024/4/18-20,南波宏征,今泉 健、本間重紀、吉田 雅、市川伸樹、藤好 直、南波 宏征、柴田賢吾、武冨紹信,E-PASSを用いた高齢者の腹腔鏡下右側結腸切除術における術後合併症リスク因子の検討,ポスター,口演
  6. 第79回日本消化器外科学会総会,山口,2024/7/17-19,南波 宏征,今泉 健、本間重紀、吉田 雅、市川伸樹、藤好 直、柴田賢吾、武冨紹信,後期高齢者に対する鏡視下右側結腸切除術における周術期合併症リスク因子の検討,デジタルポスター,口演
  7. 第32回日本消化器関連学会週間,兵庫,2024/10/31-11/2,南波宏征,今泉 健、吉田 雅、柴田賢吾、藤好 直、市川伸樹、本間重紀、下國達志、笠島浩行、中西一彰、武冨紹信,高齢者大腸癌への鏡視下右側結腸切除術における呼吸器合併症と術後死亡の検討,デジタルポスター,口演
  8. 第45回日本肝臓学会東部会,宮城,2024/12/6-7,南波宏征,由雄祥代、森 泰三、山添太士、松田道隆、嘉数英二, 考藤達哉、武冨紹信、川口 巧,肥満減量手術によるMASLD治療効果予測因子の検討,一般演題,口演
津坂翔一

津坂 翔一

現在の留学先埼玉県立小児医療センター

留学生活紹介

2024年4月より埼玉県立小児医療センターに国内留学させて頂いております。当科はスタッフ3名、レジデント4名の7名体制で診療を行っております。年間手術件数は700件を超え、新生児手術も40例と全国有数の手術件数を有します。 また、移植外科とも連携し肝移植手術も勉強させて頂いております。当院は隣接しているさいたま赤十字病院と渡り廊下でつながっているためドナー手術をさいたま赤十字病院の肝胆膵外科が施行し、レシピエントを当院移植外科・小児外科にて施行しております。月2件ペースで生体肝移植術が施行されており、こちらも全国有数の件数です。  私がこの埼玉小児への留学を希望させて頂いた最大の理由は内視鏡手術の修練です。科長である川島寛先生は小児内視鏡手術のパイオニアとして豊富な技術と経験をお持ちです。執刀は基本的にレジデントが行い、川島先生は私のほぼ全ての手術に第一助手として入って下さり、いつも熱い熱い熱い御指導を頂いております。  また、同年代のレジデントが多く在籍する施設に勤務することもハイボリュームセンターならではの経験かと思います。他のレジデント達は論文執筆、国際学会もやって当然と言わんばかりに涼しい顔でこなしていきます。私も彼らに負けぬように論文執筆、国際学会とアカデミックな面でも成長できればと思います。一方で、今までの執刀数、助手件数はレジデント内では私がダントツで最多です。執刀数が全ての世界では無いかと存じますが、私がかねてより小児外科志望と宣言していたにも 関わらず、関連病院の先生方に多くの成人外科手術を経験させて頂いたことはかけがえのない財産です。 私の他にも留学して勉強したいという同門の先生方は多くいらっしゃるかと存じます。そのような中で留学させて頂いていますので手ブラでは帰れません。「内視鏡技術認定医取得」、「3年間で5本以上の論文執筆」の2つを具体的な目標とし、できるだけ多くの知識・技術・経験を身に付けて北海道の子供達へ消化器外科学教室Ⅰ 還元できるように精進して参ります。

  最後になりますがこのような機会を頂いた武冨教授、そして北大第一外科同門の先生方、皆様に感謝申し上げます。今後も御指導よろしくお願いいたします。

2023-24年の業績

論文

  1. Tsuzaka S,Aiyama T, Kamachi H, Kakisaka T, Orimo T, Nagatsu A, Asahi Y, Maeda T, Kamiyama T, Taketomi A,Lymphaticovenous anastomosis for treatment of refractory chylous ascites: A case report,Microsurgery,2023,43,606-610,Case report,37016794
  2. Tsuzaka S,Kawamura N, Harada T, Ota T, Ganchiku Y, Watanabe M, Goto R, Kamachi H, Kamiyama T, Shimamura T, Okazaku N, Mitsuhashi T, Taketomi A,Solid pseudopapillary neoplasm of the pancreas after living donor liver transplantation: a case report,Journal ofPediatric Surgery Case Reports,2023,Case report
  3. Tsuzaka S,Konishi Y, Mino K, Honma N, Kawamura H, Yoshida T, Taketomi A,Comparative strength of ligature points achieved by various surgical knot‑tying techniques: an observational study using Maxon™ monofilament sutures.,Surgery Today,2024,28,Original,39340663

学会

  1. 第60回日本小児外科学術集会,大阪,2023/6/1-2023/6/3,津坂翔一,佐野峻司、水上達三、今 裕史、田村 元、武田圭佐,ドレナージを要した思春期女児の乳腺膿瘍,一般演題,ポスター
  2. 第28回北海道内視鏡外科研究会,札幌,2023/6/10,津坂翔一,竹本小乃美、小丹枝裕二、三野和宏、川村秀樹,両側停留精巣合併両側鼠径ヘルニアに対して腹腔鏡下精巣摘除およびヘルニア修復術を施行した1例,一般演題,口演
  3. 第133回北海道外科関連学会機構合同学術集会, 札幌,2023/9/2-2023/9/3,津坂翔一,小丹枝裕二、三野和宏、川村秀樹,小腸脂肪腫による出血のため小腸切除術を施行した1例,一般演題,口演
  4. 第6回北海道外科関連学会機構合同学術集会,札幌,2023/9/9-2023/9/10,津坂翔一,小丹枝裕二、三野和宏、川村秀樹,腸管虚血の所見を認めたCOVID-19感染症の1例,一般演題,口演
  5. 第36回日本内視鏡外科学会総会,横浜,2023/12/7-2023/12/9,津坂翔一,水上達三、今 裕史、武田圭佐,腹腔鏡下手術で治療し得た腹部手術歴が無い腸閉塞の1例,一般演題,口演
  6. 第20回日本ヘルニア内視鏡外科手術手技研究集会,新潟,2024/5/23,津坂翔一,若手(TEP),一般演題,口演
  7. 第22回日本ヘルニア学会学術集会, 新潟,2024/5/24-2024/5/25,津坂翔一,小丹枝裕二、三野和宏、川村秀樹,2度のIPOM後の腹壁瘢痕ヘルニア再々発に対してeTEP TARを施行した1例,パネルディスカッション,口演
  8. 第47回関東小児外科奨励検討会,東京,2024/9/21,津坂翔一,筒野 喬、小川祥子、近藤靖浩、竹添豊志子、出家亨一、川島 寛,胸腔鏡下・腹腔鏡下全胃吊り上げ式食道閉鎖根治術を施行した1例,一般演題,口演
  9. 第34回日本小児呼吸器外科研究会, 東京,2024/5/24-2024/5/26,津坂翔一,筒野 喬、小川祥子、近藤靖浩、竹添豊志子、出家亨一、川島 寛,膿胸に対する初日のドレナージ量と手術適応,一般演題,口演
  10. 第37回日本内視鏡外科学会総会,福岡,2024/12/5-2024/12-7,津坂翔一,筒野 喬、小川 祥子、近藤靖浩、竹添豊志子、出家亨一、川島 寛,小児穿孔性虫垂炎の術中腹腔内洗浄量と術後遺残膿瘍の検討,一般演題,口演
藤好直

藤好 直

現在の留学先九州大学大学院 消化器・総合外科(第二外科)

留学生活紹介

平成21年卒の藤好 直と申します。 私は武冨教授に御推挙頂き、2024年10月より九州大学消化器・総合外科の肝臓・脾臓・門脈・肝移植グループに国内医留学させていただいております。九大では、生体/脳死合わせて年50例以上の肝移植を行っており、国内でも有数の移植施設となっています。私も、10月からの2か月で生体肝移植レシピエントの執刀1例、助手2例、ドナー2例、脳死肝移植の術者1例を経験させていただきました。 その他、腹腔鏡下肝切除の執刀や、IPOM、ラパコレのレジデントの助手などをしています。移植の周術期管理や外来の経験を通して移植医療の現状を知ることができ、大変勉強になっています。  例年より少ないスタッフ(40%減)で、慣れない環境の中でご迷惑をかけながら奮闘しております。それでも温かく接してくださる九大の先輩後輩には感謝しております。システムになれない頃は一つ一つの仕事に時間がかかりましたが、最近は少しずつ効率が上がってきていますので、勉強時間を少しずつ確保しています。この機会に、少しでも多くの肝移植症例を経験し、北海道の皆様に還元できるよう精進してまいります。

   末筆になりますが、このような貴重な機会を与えていただき、武冨教授に多大な感謝を申し上げます。また、忙しい中にもかかわらず九大への国内留学に送り出してくださった北大の肝胆膵・移植グループの先生方にも深く感謝申し上げます。

2023-24年の業績

論文

  1. 蔵谷勇樹,山本 葉一,木井修平,藤好 直,下國達志,小池雅彦,経直腸ドレナージ後に待機的腹腔鏡下手術を行った膿瘍形成虫垂炎の1例,日本臨床外科学会雑誌,2023,84巻1号,96-101,症例報告
  2. 木井修平,蔵谷勇樹,藤好 直,下國達志,西川 眞,小池雅彦,高橋昌宏,胃癌穿孔術後の腹膜播種・肝転移再発に対してNivolumabが長期奏効している1例,癌と化学療法,2023,49巻13号,1859-1861,症例報告
  3. 木井修平,細川侑香,山本葉一,蔵谷勇樹,藤好 直,小池雅彦,腹腔内操作先行のTEP法で治療した鼠径ヘルニア・閉鎖孔ヘルニア嵌頓の3例,日本臨床外科学会雑誌,2023,84巻8号,1354-1360,症例報告
  4. 木井修平,下國達志,蔵谷勇樹,藤好 直,西川 眞,小池雅彦,中西勝也,高橋昌宏,S状結腸憩室炎から回腸S状結腸膀胱瘻を発症し一期的手術を行ったWilliams症候群の1例,日本消化器外科学会雑誌,2023,56巻9号,504-510,症例報告
  5. 細川侑香,高木智史,野村朝子,保浦直弘,寺下勝巳,蔵谷勇樹,木井修平,藤好 直,下國達志,山口晃典,朴 貞恩,吉川 裕幸,中西勝也,小池雅彦,西川 眞, 高橋 昌宏,無症候性大網嚢胞の一例,札幌北辰病院誌,2023,6号,19-22,症例報告
  6. 長安 健,藤好 直,本間重紀,市川伸樹,吉田 雅,柴田 賢吾,松井博紀,桂田武彦,中久保祥,畑中佳奈子,武冨紹信,日本消化器外科学会雑誌,2024,57巻4号,204-211,症例報告
  7. 板倉恒輝,藤好 直,本間重紀,吉田 雅,市川伸樹,武冨紹信,二次性抗リン脂質抗体症候群患者の空腸憩室穿通による腸間膜膿瘍の1例,日本臨床外科学会雑誌,2024,85巻7号,910-914,症例報告
  8. Fujiyoshi S,Homma S,Yoshida T,Ichikawa N,Shibata K,Matsui H,Taketomi A,A Study of risk factors of postoperative ileus after laparoscopic colorectalresection,Ann Gastroenterol Surg,2023,7(6),949-954,Original article,PMID:37927918
  9. Fujiyoshi S,Honda S,Ara M,Kondo T,KobayashiN,Taketomi A,SGLT2 is upregulated to acquire cisplatin resistance and SGLT2 inhibition reduces cisplatin resistance in hepatoblastoma,J Hepato-Biliary-Pancreatic Sci,2023,31(4),223-233,Originalarticle,PMID:37927142
  10. Fukai M,Sakamoto S,Bochimoto H,Zin NKM,Shibata K,Ishikawa T,Shimada S,Kawamura N, Fujiyoshi M,Fujiyoshi S,Nakamura K,Shimamura T, Taketomi A.,Hypothermic Machine Perfusion with Hydrogen Gas Reduces Focal Injury in Rat Livers but Fails to Restore Organ Function,Transplant Proc,2023,55(4),1016-1020,Original article,PMID:36948959
  11. Fukai M,Sugimori H,Sakamoto S,Shibata K, Kameda H, Ishikawa T,Kawamura N,Fujiyoshi M,Fujiyoshi S,Kudo K,Shimamura T,Taketomi A.,Rapid and Reliable Steatosis Rat Model Shrsp5-Dmcr for Cold Storage Experiment,Transplant Proc,2023,55(4),1032-1035,Original article,PMID:37045701
  12. Fukai M,Sakamoto S,Shibata K,Fujiyoshi M,Fujiyoshi S,Bochimoto H,Ishikawa T,Shimada S,Nakamura K,Kawamura N,Shimamura T,Taketomi A.,Combination of Cold Storage in a Heavy Water-Containing Solution and Post-Reperfusion Hydrogen Gas Treatment Reduces Ischemia-Reperfusion Injury in Rat Livers,TransplantProc,2023,55(4),1027-1031,Original article,PMID:37147193
  13. Yoshida T,Homma S,Ichikawa N,Fujiyoshi S, Shibata K, Imaizumi K, Taketomi A.,Feasibility of Laparoscopic and Robotic Total Proctocolectomy for Ulcerative Colitisrelated Colorectal Cancer,Anticancer Res,2023, 43(11),5245-5252,Original article,PMID:37909995
  14. Fukai M,Sakamoto S,Shibata K,Ishikawa T,Kawamura N,Fujiyoshi M,Fujiyoshi S,Nakamura K,Bochimoto H,Shimada S,Shimamura T,Taketomi A.,Important Constituents of Heavy Water-containing Solution for Cold Storage and Subsequent Reperfusion on an Isolated Perfused Rat Liver,Transplant Proc,2024, 56(1),223-227,Original article,PMID:38199859
  15. Fukai M,Shibata K,Sakamoto S,Ishikawa T, Kawamura N,Fujiyoshi M,Fujiyoshi S,Nakamura K,Bochimoto H,Shimada S, Shimamura T, Taketomi A.,Role of Heavy Water in Modified University of Wisconsin Solution for Extended Cold Storage of Rat Liver,Transplant Proc,2024,56(8),1890-1895,Original article,PMID:39217028
  16. Hosokawa Y,Fujiyoshi S,Imaizumi K,Shibata K, Ichikawa N,Yoshida T,Homma S, Kudo T,Okazaki N, Tomaru U, Taketomi A.,Appendiceal goblet cell adenocarcinoma with perineural invasion extending into the ileocecal lesion,Surg Case Rep,2024,10(1), 183,Case reprt,PMID:39107619

学会

  1. 第123回日本外科学会定期学術集会, 東京,2023/4/27-29,藤好 直,本間重紀,吉田 雅,市川伸樹,柴田賢吾,松井博紀,武冨紹信,腹腔鏡下大腸癌手術において,COPD既往は術後麻痺性イレウスのリスク因子となる,一般演題,デジタルポスター
  2. 第48回日本外科系連合学会学術集会,横浜,2023/6/8-9,藤好 直,本間重紀,吉田 雅,市川伸樹,柴田賢吾,松井博紀,武冨紹信,腸管切除後出血のリスク因子の検討,一般演題,口演
  3. 第124回日本外科学会,愛知,2024/4/18-20,藤好 直,藤好真人,深井 原,武冨紹信,ラット肝移植モデルにおける胆管障害と微細胆管組織の増生,サージカルフォーラム,口演
  4. 第79回日本消化器外科学会総会,山口,2024/7/17-19,藤好 直,本間重紀,柴田賢吾,今泉 健,市川伸樹,吉田 雅,武冨紹信,当科における周術期プロバイオティクスのクリニカルパス導入による大腸癌術後感染性合併症への影響の検討,一般演題,口演
  5. 第60回日本移植学会,長崎,2024/9/12-14,藤好 直,藤好真人,山本葉一,相山 健,長津明久,川村典生,渡辺正明,後藤了一,柿坂達彦,深井 原,嶋村 剛,武冨紹信,ラットにおけるischemia free liver transplantation法の確立,ポスター,ポスター
  6. ILTS2024,Houston,Sunao Fujiyoshi,Masato Fujiyoshi,Moto fukai, Akinobu Taketomi,Improvement of surgicaltechnique and perfusion system of Ischemia-free liver transplantation in the rat,e-poster,poster
市村健太郎

市村 健太郎

現在の留学先東京医科歯科大学 先端医歯工学創成研究部門 臓器発生・創成ユニット

留学生活紹介

2016年卒業の市村健太郎と申します。2023年4月より東京科学大学に国内留学をさせていただいております。 2024年10月より、東京医科歯科大学と東京工業大学の合併により大学名が変更となりました。 オルガノイド研究の第一人者である武部貴則先生の研究室に所属し、肝臓、腎臓、皮膚などのオルガノイドを用いた研究をはじめ、腸呼吸などの非常にユニークな研究も積極的に展開しています。 先日研究室で行っている研究のひとつがIg Novel賞にも選出され、ラボメンバーの研究意欲もこれまで以上に高まっているのを感じます。  私はヒト多能性幹細胞オルガノイドを用いた肝疾患治療技術の開発をテーマに、現在肝移植が唯一の治療法となっている末期肝不全の新規治療、肝移植への橋渡し治療の研究を行っています。  治療によるポジティブなデータも得られており、現在は肝再生が促進されるメカニズムに焦点を当ててinvitro/vivo両輪で実験を進めています。  良い結果をご報告できるよう引き続き精進して参りたいと思います。

 最後になりますが、このような研究の機会を与えて頂きました武冨教授ならびに同門の先生方、また西川口でお世話になっております同門の齋藤記念病院・齋藤卓先生に改めて感謝申し上げます。

2023-24年の業績

論文

  1. Ichimura K,Imaizumi K, Kasajima H, Sato A, SatoK, Yamana D, Tsuruga Y, Umehara M, Kurushima M,Nakanishi K,Chemical Bowel Preparation Exerts an Independent Preventive Effect Against Surgical SiteInfection Following Elective Laparoscopic Colorectal Surgery,Surg Laparosc Endosc Percutan Tech,2023 Jun,33(3),256-264,original article,37184268
  2. Imaizumi K,Kasajima H, Sato K, Ichimura K, Sato A, Yamana D, Tsuruga Y, Umehara M, Kurushima M,Nakanishi K,Comparison of postoperative prognoses for resectable colorectal cancer with vs. without oncologic emergency using propensity score?matched analyses: A single-center retrospective observational study,Oncol Lett,2024 Sep,28(6),571,original article,39397806

学会

  1. 第123回 日本外科学会定期学術集会, 東京,2023/04/27-29,市村健太郎,石川隆壽,真鍋和也,島崎龍太郎,堀川大介,深作慶友,腰塚靖之,芝木泰一郎,栁田尚之,赤羽弘充,一般市中病院におけるロボット支援下胃切除術の導入と安全性の検討,一般口演,ポスター
髙橋直規

髙橋 直規

現在の留学先がん研究会有明病院 食道外科

留学生活紹介

 2023年4月よりがん研究会有明病院食道外科に国内留学させて頂いております。現在は、スタッフ3名、レジデント5名の計8名体制で診療を行っております。 根治的食道癌手術症例としては150件/日程度であり、その他に遊離空腸採取や細々とした手術を含めると年間200件程度の手術症例があります。 レジデントは頸部→腹部→胸部の順に、個々の能力に応じて段階的に手術執刀の機会が与えられます。私は、2024年度の2月から胸部操作を開始しており、現在で10例程度の経験を積ませて頂き、現在内視鏡外科技術認定医ビデオ申請中です。また、ロボット術者certificateを2月に取得し、ロボット支援下での胸部操作にも取り組んでいます。  食道外科専門医の取得には、胸部操作のビデオ審査や食道疾患の症例経験として40点(胸部操作1点、腹部操作0.5点、頸部3領域郭清0.5点)が必要です。食道癌は他の消化器癌と比較して症例数が限られており、特に手術の執刀機会となると若手が経験を積むのは容易ではなく、食道外科専門医や技術認定医の取得には高いハードルがあると感じております。幸いなことに、現時点での進捗を考えると、今のペースで研鑽を積み続ければ40点という条件をクリアし、2年後の食道外科専門医申請に間に合う見込みです。  また、学会発表では上級演題で発表する機会をいただき、PPSA-JCではAward受賞もすることができました。今後もこれらの学術活動を継続し、一層の研鑽を積んでまいりたいと考えております。  

 ハイボリュームセンターでこのような貴重な機会をいただけていることに、深く感謝申し上げます。 特に、2025年度も研修を継続できる機会を与えてくださった武冨紹信教授、北海道大学消化器外科教室Ⅰの先生方、ならびにがん研有明病院の先生方には、心より感謝いたします。この恵まれた環境に身を置けることを忘れず、引き続き精進してまいります。

2023-24年の業績

論文

  1. 高橋直規,金森淳,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,岡村明彦,今村 裕,渡邊雅之,食道切除・再建術における反回神経麻痺および縫合不全軽減のための手技のコツと工夫,臨床外科,2024,79,879-884,著書
  2. 高橋直規,石川隆壽,堀川大介,栁田尚之,著明な低蛋白血症,貧血を伴った家族性胃限局性若年性ポリポーシス症候群に対して腹腔鏡下胃全摘術を施行した一例,外科系連合,2023,48,30-37,case report
  3. Takahashi N,Okamura A,Kuriyama K,TerayamaM,Tamura M,Kanamori J,Imamura Y,Watanabe,Association between postoperative serum lactateelevation and anastomotic leakage after minimallyinvasive esophagectomy,Annals of Surgical Oncology,2024 Nov,Author Reflections,39604749
  4. Takahashi N,Okamura A,Kuriyama K,TerayamaM,Tamura M,Kanamori J,Imamura Y,Saino Y,Watanabe M,Early postoperative serum lactate levelspredict anastomotic leakage after minimally invasiveesophagectomy,Annals of Surgical Oncology,2024Nov,original article,39550483
  5. Takahashi N,Okamura A,Ishii M,Moriya N,YamaguchiA,Inamochi Y,Takagi K,Nakaya E,Kuriyama K,Terayama M,Tamura M,Kanamori J,Imamura Y,Saino Y,Watanabe M,Intensified outpatient nutritionmanagement improves body weight and skeletal muscleloss after esophageal cancer surgery: A single-center,retrospective,single-arm clinical study,Langenbeck’sArchives of Surgery,2024 Nov,original article,39489800
  6. Watanabe M,Takahashi N,Tamura M,Terayama M,Kuriyama K,Okamura A,Kanamori J,Imamura Y.,Gastric conduit reconstruction after esophagectomy,Diseases of the Esophagus,2024 Oct,37(10),Review,38762331
  7. Terayama M,Okamura A,Kuriyama K,Takahashi N,Tamura M,Kanamori J,Imamura Y, Watanabe M,Minimally invasive esophagectomy provided better shortandlong-term outcomes than open esophagectomy inlocally advanced esophageal cancer,Annals of SurgicalOncology,2024 Sep,31(9),5748-5756,originalarticle,38896227
  8. Kanamori J,Watanabe M,Maruyama S,Kanie Y,Kuriyama K,Terayama M,Takahashi N,Tamura M,Okamura A,Imamura Y.,Asian Journal of EndscopicSurgery,2024 July,17(3),original article,38925165
  9. Kuriyama K,Okamura A,Kanamori J,Imamura Y,Tamura M, Takahashi N,Terayama M,Kanie Y,Maruyama S,Watanabe M,Anatomical factor associatedwith thoracic procedural difficulty in robot-assistedminimally invasive esophagectomy,Langenbeck’s Archivesof Surgery,2024 Jun,original article,38896339
  10. 学会

    1. 第37回日本内視鏡外科学会,福岡,2024/12/5-7,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森淳,今村裕,渡邊雅之,食道癌術後縫合不全の早期診断におけるLactate値とCRP値の比較検討,ミニオーラル
    2. 第77回日本胸部外科学会定期学術集会,金沢,2024/11/2-4,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森淳,今村裕,渡邊雅之,Early postoperative serum lactatelevels predict anastomotic leakage after minimallyinvasive esophagectomy,パネル
    3. 第62回日本癌治療学会学術集会,福岡,2024/10/24-26,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森 淳,今村 裕,渡邊雅之,Intensified outpatient nutritioncounseling could improve body weight and muscle lossafter esophageal cancer surgery,一般口演
    4. 第75回日本気管食道学会総会,仙台,2024/10/15-16,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森 淳,今村 裕,渡邊雅之,食道癌術後縫合不全の早期診断における術後CRP値の有用性,一般口演
    5. 第79回日本消化器外科学会総会,山口,2024/7/17-19,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森 淳,今村 裕,渡邊雅之,Significance of outpatient nutritionalsupport after esophageal cancer surgery,一般口演
    6. 第78回日本食道学会学術集会,東京,2024/7/4-5,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森 淳,今村 裕,渡邊雅之,当院手術症例における食道癌肉腫の臨床病理学的特徴と治療成績,要望演題
    7. 第78回日本食道学会学術集会,東京,2024/7/4-5,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森 淳,今村 裕,渡邊雅之,食道癌術後の外来栄養指導の意義,一般口演
    8. 第124回日本外科学会定期学術集会,名古屋,2024/4/18-20,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森淳,今村裕,渡邊雅之,食道悪性腫瘍手術におけるGLIM基準による術前栄養評価の意義,ポスター
    9. 第36回日本内視鏡外科学会,横浜,2023/12/7-9,高橋直規,岡村明彦,蟹江恭和,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森 淳,今村 裕,渡邊雅之,下咽頭癌術後,食道癌術後に発症した異時性残食道癌に対して胸腔鏡下残食道切除を施行した一例,ミニオーラル
    10. 第34回日本消化器癌発生学会総会,群馬,2023/11/24-5,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森 淳,今村 裕,渡邊雅之,胃切除後食道癌における腹部リンパ節転移の検討,ポスター
    11. 第74回日本気管食道学会総会,福岡,2023/11/14-5,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森 淳,今村 裕,渡邊雅之,食道癌根治切除における二期的結腸再建術短期成績の検討,一般口演
    12. 第76回日本胸部外科学会定期学術集会,仙台,2023/10/18-21,高橋直規,岡村明彦,栗山健吾,田村真弘,寺山仁祥,金森 淳,今村 裕,渡邊雅之,食道癌根治切除における回結腸再建の短期成績と長期栄養学的指標変化の検討,ポスター
    13. 第59回日本腹部救急医学会総会,沖縄,2023/3/9-10,高橋直規,正司裕隆,高田 陸,寺崎康展,中毒性巨大結腸症保存的加療後の大腸腸管機能不全に対して腹腔鏡下大腸亜全摘術を施行した一例,ミニオーラル