第7回北海道手術手技研究会が開催されました。

2021/05/24

セミナー

令和3522日、第7回北海道手術手技研究会がWeb形式で開催されました。

札幌厚生病院消化器外科・副院長の石津寛之先生にご司会を賜り、KKR札幌医療センター外科の今裕史先生には「細径鉗子を用いたTAPP」と題しご講演頂きました。安全面でも整容面でも非常に優れた手術が可能となるため、患者もより満足のできる質の高い医療を提供できると感じました。また、JCHO北海道病院消化器外科の植木伸也先生には「膵癌PD症例の検討」と題しご講演頂きました。術前補助化学療法後の進行膵癌の症例が増加しており、門脈合併切除や上腸間膜動脈周囲神経叢切除を伴う手術の際には展開方法を駆使して切除ラインを症例ごとに吟味する重要性を動画とイラストを用いてご説明頂き、大変勉強になりました。

また、当科の武冨教授司会のもと、藤田医科大学消化器外科学講座の堀口明彦主任教授に「膵臓外科―Curative and organ-preserving」と題してご講演頂きました。膵腫瘍に対して臓器温存術式を選択することによって、術後に良好なQOLを得ることができるというとても興味深い内容でした。堀口教授がご経験された症例をもとに術式の選択方法と実際の手術動画、術後の血糖値などのデータの比較をご提示いただき、大変勉強になりました。また、膵癌に対するロボット支援手術の長期成績への期待など、今後の展望に至るまでご教示くださいました。

Web形式での開催とはなりましたが、たくさんの先生方にご参加いただき非常に意義のある会となりました。お忙しい中、特別講演をして下さった堀口明彦先生をはじめ、ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

(文責:伊藤 啓一郎)

第7回北海道手術手技研究会⑤

第7回北海道手術手技研究会④

第7回北海道手術手技研究会③

第7回北海道手術手技研究会①

第7回北海道手術手技研究会②

第7回北海道手術手技研究会のポスター

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