第8回北海道サージカルアカデミーがハイブリッド形式で開催されました。
2021/07/19
セミナー
令和3年7月17日、第8回北海道サージカルアカデミーがハイブリッド形式で開催されました。
当科の本間重紀先生司会のもと、旭川厚生病院の石川隆壽先生には「直腸癌に対する腹腔鏡手術とダビンチ手術」と題しご講演頂きました。ダビンチ手術を行う上で術者や施設にとって必要な条件や、メリットだけでなくデメリットも含めて先生ご自身の経験を踏まえてご講演いただきました。ダビンチを導入している施設は増えてきております。石川隆壽先生のご講演でその必要性や魅力を感じ、私自身消化器外科医としてダビンチを扱えるようになりたいと感じました。
また、当科の武冨教授司会のもと、鹿児島大学病院小児外科の家入里志先生に「西南の地から発信する小児内視鏡外科手術」題してご講演頂きました。新生児平均余命が長い本邦では、整容性だけでなく長期的な機能予後に与える影響を考慮した技術が求められます。家入先生が経験なさった症例を含め、腹腔鏡・胸腔鏡を用いた手術と開腹・開胸手術の長期予後を比較したデータの比較をご提示いただき、小児における内視鏡外科手術の必要性を改めて実感致しました。「小児外科医療は人生を創る医療」というお言葉が非常に身に染みるご講演でした。
ハイブリッド形式での開催であり、たくさんの先生方にご参加いただき非常に意義のある会となりました。お忙しい中、特別講演をして下さった家入里志先生をはじめ、ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
(文責:伊藤啓一郎)