第9回North Japan Cancer Forumが開催されました。

2021/10/18

セミナー

2021年10月15日、第9回North Japan Cancer Forumが中外製薬株式会社主催のWeb形式で開催されました。

前半は当科助教 折茂 達也先生 司会のもと、北海道大学病院 消化器内科 助教 小川 浩司先生より、『肝細胞癌に対する薬物療法の最前線 アテゾリズマブ、ベバシズマブがもたらすもの』と題してご講演頂きました。
進行肝細胞癌に対するアテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法についてご教授頂き、ソラフェニブと比較したアデゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法の非常に高い腫瘍効果や、アテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法による副作用やその対処方法について大変勉強になりました。
アテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法を中心とした全身治療によるsequential療法と外科切除やTACEとの併用によるconversion、reductionにより長期生存を目指すことになっていくという今後の進行肝細胞癌に対する治療についても学ぶことができました。

後半は当科教授 武冨 紹信先生 司会のもと、北里大学医学部 下部消化管外科学 主任教授 内藤 剛先生をお招きし、『腹腔鏡下大腸がん手術における技術の継承』と題してご講演頂きました。
腹腔鏡手術におけるco-axialのポート配置の利点や手術指導とコーチングについてご教授頂きました。Co-axialのポート配置を選択することで、術者と助手が開腹手術と同じような環境で腹腔鏡手術ができることや視野を一定することで手術中の解剖構造の誤認が減るなど、術中操作だけでなく術野展開が上手くいくようなポート配置を選択することの重要性を学ぶことができました。

Web形式で行われた本フォーラムに、多くの先生方がご参加くださり、非常に有意義なフォーラムとなりました。ご講演くださった小川 浩司先生、内藤 剛先生、またご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。

(文責:竹元 小乃美)

2021.10.15第9回North Japan Cancer Forum画像1

2021.10.15第9回North Japan Cancer Forum画像2

第9回NorthJapanCancerForum 案内状

 

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