BD East Japan HBP Surgery Lectureが開催されました。
2022/03/10
セミナー
2022年3月9日(水)に株式会社メディコン主催のBD East Japan HBP Surgery Lectureが開催されました。
当科の武冨 紹信教授に座長を賜り、前半は当科 長津 明久先生に『肝癌領域における当科のアリスタ使用経験』と題してご講演頂きました。理想的な肝切除のために当科が行っている取組みを、エネルギーデバイスを用いた切離法や実際の手術動画を交えながら説明していただきました。細かい工夫の積み重ねが結果として、より良い手術成績につながっていることを再確認できました。また止血剤として、アリスタ®︎は将来的に選択肢の1つになる可能性があると思われました。
後半は、東京医科大学茨城医療センター 消化器外科 下田 貢教授に『肝臓手術におけるこだわりと治療戦略〜糸・止血剤・エナジーデバイスを科学する〜』と題してご講演いただきました。当科でも肝切除術のプランニングに欠かせない3DCTについての最新の知見をこれまでの歴史も踏まえ講義いただきました。超音波画像と3DCTを組み合わせナビゲーションシステムの構築を目指されている教授の試みは、当教室とも密接に繋がる大変意義深いものであり刺激を受けました。後半の豚肝切除モデルを用いた胆汁漏についての考察は、日頃その対処にあたっている我々にとって目から鱗の情報ばかりであり勉強になりました。
講演後には質疑応答の時間も設けられており、活発な情報交の場となりました。
オミクロン株の拡大による新型コロナウイルス再流行という情勢もあり、Web形式での開催とはなりましたが、たくさんの先生方にご参加いただき非常に有意義なセミナーとなりました。お忙しい中、特別講演を快諾下さった下田教授、長津先生をはじめ、ご参加下さった皆様に心より感謝申し上げます。
(文責:植林毅行)