第8回北海道手術手技研究会がWeb形式で開催されました。
2022/05/30
お知らせ
令和4年5月28日、「第8回北海道手術手技研究会」が科研製薬株式会社主催の現地+Web形式で開催されました。
JCHO札幌北辰病院院長 髙橋 昌宏 先生 座長のもと、一般演題一題目としてJA北海道厚生連 旭川厚生病院外科医長 深作 慶友 先生より、『当科での膵頭十二指腸切除後再建法』と題しご講演頂きました。
膵頭十二指腸切除時の新たな再建方法として、膵胃吻合・膵腸吻合それぞれの利点や術後成績・術後合併症として重要な膵液漏についての考察を、御自身の経験も踏まえて知見をご教示下さりました。
一般演題二題目は小樽市立病院外科医長 小野 仁 先生より、『当院における体腔内吻合を用いた腹腔鏡下大腸切除術の経験』と題してご講演頂きました。
大腸切除術において、技術的に高難度であり未だ施行件数の少ない体腔内吻合を施行した貴重なご経験を、ビデオも用いて解説頂き、体腔内吻合の新たな可能性と現時点での課題をお示し頂きました。
会の後半は特別講演といたしまして当科教授 武冨 紹信先生 座長のもと、慶應義塾大学医学部外科学教授 北川 雄光 先生をお招きし、『食道癌集学的治療の動向と変化する手術療法の位置付け』と題してご講演頂きました。
食道癌に対するステージ毎の治療戦略の変遷やその背景、北川先生御自身で研究・論文化されている最新の知見まで、豊富なエビデンスに基づきとても分かりやすくご教示下さりました。
また、世界の最前線で治療戦略を切り開いている北川先生からは、どのように世界が見えているのかも垣間見させていただくことができ、非常に興味深く濃密な講演を拝聴いたしました。
Web形式で行われた本研究会に、多くの先生方がご参加くださり、非常に有意義な研究会となりました。また、これからの時代における手術手技や術式の選択・発展について考える貴重な機会となりました。ご講演くださった北川 雄光 先生、小野 仁 先生、深作 慶友 先生、またご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。
(文責:中村 春菜)