第10回札幌VTRカンファレンスがハイブリッド形式で開催されました

令和4年6月8日、「第10回札幌VTRカンファレンス」がコヴィディエンジャパン株式会社主催でハイブリッド形式にて開催されました。

前半は当科教授　武冨紹信先生　司会のもと、がん研有明病院より福長洋介先生にお越しいただき、『腹腔鏡下直腸切除術〜Zero Complicationsを目指して〜』と題してご講演頂きました。

直腸癌に対する多くの論文や臨床試験を紐解きながら、海外と日本との直腸癌治療の相違点や優れた点について詳細に解説していただきました。またHigh risk症例に対してがん研有明病院において先生が行っている治療をご提示いただき、治療が難しいとされている症例に対しても手術治療に加えて化学放射線療法の集学的な治療が重要だということも改めて学びました。

後半には当科　本間重紀先生　司会のもと、北海道がんセンター　鈴木琢士先生、市立稚内病院　高橋直規先生に手術症例をビデオでご提示いただき、北海道医療センターより川村秀樹先生、札幌厚生病院より舩越徹先生、砂川市立病院より山田健司先生、岩見沢市立総合病院より江本慎先生が会場にお越しになり、ビデオ症例の解説指導をしていただきました。
演者の先生は7年目の先生で、私達の身近な先生の生の手術ビデオを見ることがない上に、各施設の上級医の先生のお話を聞けることは滅多にないため貴重な時間でした。これからの外科医の道を歩んでいく私達にとって、手術ですぐに役立ちそうな知識や技術から、私達の理解できないようなレベルの高い議論までなされており、大変勉強になったのに加え、私達の進むべき道はまだ遠いなと身が引き締まる思いでした。

Webと会場同時に開催された本カンファレンスに、多くの先生方がご参加くださり、非常に有意義なカンファレンスとなりました。ご多忙の中、ご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。

(文責：玉那覇　朝雄）