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第34回日本腸管リハビリテーション・小腸移植研究会がロイトン札幌で開催されました!

2022/07/05

セミナー

7月2日(土)ロイトン札幌にて第34回日本腸管リハビリテーション・小腸移植研究会を嶋村 剛 先生(当院臓器移植医療部部長)が当番世話人として開催されました。久しぶりの現地開催、また爽やかな季節での北海道での開催でもあり、道内外多数の先生方にご参加頂き、開始直後の一般演題から活発な議論が交わされました。

教育講演(武田薬品共催)では本研究会長でもある奥山宏臣先生(大阪大学小児成育外科教授)に座長の労をおとり頂き、加治 建先生(久留米大学小児外科学教授)から新薬GLP2アナログ製剤の効果を含めた知見をご講演頂きました。

ランチョンセミナー(ミヤリサン製薬共催)は武冨紹信教授の座長にて、安藤 朗先生(滋賀医科大学消化器内科教授)にIBDで得られた多くの知見を分かり易くご紹介頂き、明日からの栄養指導・診療に活かせる内容をご教授頂きました。

一般演題を挟んで行われたlegend lectureでは嶋村 剛先生が座長として、藤堂 省先生(当教室先代教授)が「ピッツバーグにおける小腸移植の思い出」と題してご講演されました。小腸移植の黎明期から現在の世界のトップランナー達を従えて作り上げてきた壮大な歴史と、今後の問題点を鋭くご指摘頂き、まだ救えていない患者がいることを肝に銘じて努力し続けなさいと厳しくも温かいお言葉を頂きました。会場には岩城裕一先生(南カリフォルニア大学教授)、古川博之先生(旭川医科大学病院長)、藤堂先生の愛弟子として厳しい時期を共に過ごされた鈴木友己先生もお越しになり、嶋村先生のご紹介で盛大な拍手が自然に起こりました。

続いて江口 晋先生(長崎大学移植・消化器外科教授)の座長にて、これからの小腸移植を担う日比泰造先生(熊本大学小児移植外科教授)から情熱溢れる特別講演(アステラス共催)を頂きました。

その後2時間をかけテーマである「個別治療から共通認識へ」をタスクに5症例に対し、本多昌平先生(当教室小児外科)が総合司会を務め、パネリスト5名(山田洋平先生(慶應義塾)、工藤博典先生(東北大)、岡本竜弥先生(京大)、永田公二先生(九大)、コメンテーター 5名(虫明聡太郎先生(近畿大奈良病院)、田附裕子先生(阪大)、上野豪久先生(阪大)、阪本靖介先生(成育医療センター)、岡島英明先生(金沢医大))から、豊富な臨床経験と本邦の現状に基づいた実践的かつ包括的ご意見を頂き、エキスパートの共通認識が本邦のコンセンサスを形成していく過程を目の当たりにすることができました。

同セッションでは笠原群生先生(成育医療センター 病院長)、金森 豊先生(成育医療センター 小児外科部長)に総括して頂き、問題点について共通の認識が確立できたこと、今後は更に治療法についての共通認識を検討すべきことをご提示頂きました。コロナの鬱憤の吹き飛ばす素晴らしく発展性のある盛会となりました。

この場を借りて司会、ご講演、ご発表、ご来場頂いた皆様に厚くお礼を申し上げます。

(文責:後藤 了一)

 

  

  

          

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