第8回北海道肝胆膵内視鏡外科セミナーがWeb形式で開催されました。

令和4年8月5日、「第8回北海道肝胆膵内視鏡外科セミナー」がジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社主催のWeb形式で開催されました。    

　前半は当科 講師 柿坂 達彦 先生座長のもと、一般演題一題目として北海道医療センター 外科 小丹枝 裕二 先生より、『市中病院における腹腔鏡下肝切除術の導入』と題してご講演いただきました。

北海道医療センターで施行された腹腔鏡下肝切除術7症例の内、3症例について実際の手術動画を用いて解説いただき、各場面それぞれでの注意点や安全に施行するための工夫などをとてもわかりやすくご教示いただきました。

一般演題二題目は市立札幌病院 外科 副部長 砂原 正男 先生より、『ICG蛍光法を用いた腹腔鏡下肝切除術～系統的切除・再肝切除を中心に～』と題してご講演いただきました。腹腔鏡下肝切除術についての基礎知識をはじめ、ICG蛍光法による術中Imagingを中心に、実際の手術動画を用いて手順やポイントなどをご教示いただきました。

　後半は、当科 教授 武冨 紹信 先生座長のもと、金沢大学 肝胆膵 移植外科学/小児外科学 教授 八木 慎太郎 先生をお招きし、『肝胆膵内視鏡手術～tips and pitfalls』と題してご講演いただきました。

肝胆膵手術の歴史を振り返り、腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下膵切除術、腹腔鏡下肝切除術のポイントやピットフォール、困難例に対する対処法などを、各場面の手術動画とイラストを用いてとても詳細かつ丁寧にご教示いただきました。また、腹腔鏡下肝切除術を応用した肝移植ドナー手術として、腹腔鏡補助下ドナー肝切除術をご紹介いただき、今後の内視鏡手術の更なる進歩について大変興味深く感じました。

　Web形式で行われた本セミナーに、多くの先生方がご参加くださり、非常に有意義なセミナーとなりました。これから更に普及していくであろう肝胆膵内視鏡手術について、短時間かつ安全に手術を行うための知識や技術を深める貴重な機会となりました。ご講演くださった小丹枝 裕二 先生、砂原 正男 先生、八木 慎太郎 先生、またご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。

（文責：磯川 真里奈）