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2022年10月5日、第10回North Japan Cancer ForumがWeb形式で開催されました。

2022/10/17

セミナー

2022年10月5日、第10回North Japan Cancer Forumが中外製薬株式会社主催のWeb形式で開催されました。

前半は当科 柿坂 達彦先生 司会のもと、北海道大学病院 消化器内科 助教 壮 拓也先生より、『実臨床におけるアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法の治療効果』と題してご講演頂きました。

進行肝細胞癌に対するアテゾリズマブ+ベバシズマブ併用療法についてご教授頂き、実臨床における早期治療効果に関する検討や、IMbrave150基準を用いた基準内/外症例での治療効果の検討などから、今後の治療成績の向上やConversion症例の増加が期待でき、大変勉強になる内容でした。

また、アテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法を中心とした全身治療によるsequential療法と外科切除やTACEとの併用によるconversion、reductionにより長期生存を目指すことになっていくという今後の進行肝細胞癌に対する治療についても学ぶことができました。

後半は当科教授 武冨 紹信先生 司会のもと、大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科 教授 江口 英利先生をお招きし、『残された最難治癌『膵癌』に対する治療戦略』と題してご講演頂きました。

膵癌診療ガイドラインの最新版における、集学的治療と手術のエビデンスについてご教授頂きました。

UR-LA膵癌やBR膵癌の集学的治療に関するエビデンスや、R膵癌の術前術後補助療法についてのエビデンスについて深く学ぶことができました。治療のエビデンスだけでなく、早期膵癌の検出に血中miRNAのメチル化率が有用であることなども学ぶことができ、今後の膵癌治療に関してとても興味を持つことができ、大変勉強になりました。

Web形式で行われた本フォーラムに、多くの先生方がご参加くださり、非常に有意義なフォーラムとなりました。ご講演くださった壮 拓也先生、江口 英利先生、またご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。

(文責:八木 駿)

  

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