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第9回北海道サージカルアカデミーがHybrid形式で開催されました。

2022/10/17

セミナー

令和4年10月8日、「第9回北海道サージカルアカデミー」がジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社主催のHybrid形式で開催されました。

当科 准教授 本間 重紀先生 座長のもと、一般演題として当科特任助教 市川 伸樹先生より『安全で根治性の高い直腸がん手術の標準化を目指して 』、北海道がんセンター 消化器外科 医長 皆川 のぞみ先生より『当科におけるロボット支援手術の取り組みと今後の展望』と題しご講演いただきました。

市川先生からは日本内視鏡学会技術認定医について、そしてある種”自明”とし具体的に検証されてこなかった技術認定医のメリットについて、定量化したデータに基づいたお話をいただきました。技術認定医は「単なる肩書」ではなく「患者さんのメリットに直結するもの」と示す貴重なデータであり、技術を磨く具体的な目的を改めて感じさせられました。

皆川先生からは施設におけるロボット支援手術の変遷、そして具体的な手術映像を交えたロボット支援手術のメリットについてご講演いただきました。早期から保険収載された前立腺癌における施設としての経験の蓄積や、胃癌・大腸癌など消化管領域での運用について詳しくお話をいただきました。

特別講演では当科教授 武冨 紹信先生 座長のもと、国立がん研究センター東病院 大腸外科長 伊藤 雅昭 先生をお招きし、『次世代に向けた外科治療開発』と題してご講演頂きました。

腹腔鏡手術、そしてロボット支援手術と新たな手術様式が開発されていく中で、なぜロボット支援手術が必要なのか、具体的なメリットはどこにあるのか、と根源的な問いからスタートし、日々の診療において考えるべき事項や将来にむけた新たな治療開発について、非常にわかりやすくお話しくださいました。またtaTMEについて再考し、もう一つの選択肢としての可能性についても、世界諸国を動きながら得られた知見、経験、データに基づいて惜しみなくお示しいただき、1時間が短く感じられる充実したお話を拝聴できました。

会場・Web会場ともに多くの先生方がご参加くださり、非常に有意義な会となりました。ロボット支援手術について、さらにその先を再考する素晴らしいきかっけとなりました。ご講演くださった市川 伸樹先生、皆川 のぞみ先生、伊藤 雅昭先生、またご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。

(文責:別所 光)

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