第6回敗血症DICセミナー -Up To Date-が開催されました。
2022/09/30
セミナー
令和4年9月28日、「第6回敗血症DICセミナー -Up To Date-」が旭化成ファーマ株式会社主催のZoomによるオンライン配信形式で開催されました。
当科 特任助教 吉田 雅 先生座長のもと、一般演題として釧路労災病院外科部長 石黒 友唯 先生より『食道胃接合部にできた残胃がんに対し腹腔鏡下胃全摘を行い術後DICになった症例』、
市立函館病院 消化器外科 医長 今泉 健 先生より『当院における消化器外科周術期でのリコモジュリン使用経験』と題しご講演いただきました。
特別講演では当科教授 武冨 紹信 先生 座長のもと、山梨大学臨床教育部 医療スタッフ研修センター センター長・准教授 河野 寛 先生をお招きし、
『穿孔性腹膜炎に起因する敗血症性DICにおけるトロンボモジュリンアルファの投与効果 -肺微小血栓形成抑制と肺障害の改善-』と題してご講演頂きました。
穿孔性腹膜炎はわれわれ外科医が治療の主役となる重篤な病態ですが、敗血症・DICに至る症例もしばしば経験します。
原疾患の治療としての手術の重要性は言うまでもありませんが、術後の敗血症・DICに対してリコモジュリンも重要な役割を担っています。
今回、周術期でのリコモジュリンの使用経験についてのご講演に加え、敗血症やDIC、肺障害の病態から、リコモジュリンの作用機序と効果、そして補助療法としてのCHDFに至るまで非常に網羅的なご講演を頂き、大変勉強となりました。
コロナ禍の中オンライン形式での開催となりましたが、多くの先生方がご参加くださり、非常に有意義な会となりました。
お忙しい中ご講演くださった石黒先生、今泉先生、河野先生、そしてご参加くださった先生方に心より感謝申し上げます。
(文責:別所 光)