Hokkaido Zinc Seminar 2022が現地+オンラインのハイブリッド形式で開催されました。
2022/12/08
セミナー
令和4年12月2日、当科 武冨 紹信 教授 座長のもと、Hokkaido Zinc Seminar 2022が現地+オンラインのハイブリッド形式で開催されました。
一般演題Iとして、苫小牧市立病院 消化器内科 伊藤 憲 先生より「がん薬物療法による味覚異常と亜鉛」と題し、がん薬物療法の副作用としてあげられる味覚異常に対し、アプローチの一つとしての亜鉛補充療法についてご講演頂きました。
続いて一般演題Ⅱとして、北海道大学 消化器内科学教室 桜井 健介 先生より「炎症性腸疾患患者における低亜鉛血症と亜鉛補充療法」と題し、IBD患者における亜鉛補充療法に伴う身体症状及び疾患活動性の改善、また組織学的な変化についてご講演いただきました。
特別講演では、飯塚病院 外科 統括部長 山下 洋市 先生より「亜鉛と肝臓・肝癌」と題し、先生がご専門とされている肝疾患と亜鉛の関わり、作用機序についてご解説いただいたのち、肝切除術後合併症と低亜鉛血症の相関、さらには低亜鉛が酵素活性や微小免疫環境にも関与しているなど大変奥深い内容をご講演いただきました。
短い時間ではありましたが亜鉛についての理解を深めることができ、貴重な講演会となりました。ご協賛くださりましたノーベルファーマ株式会社様、ご参加くださった皆様、そしてご多忙の中ご講演いただきました先生方に心より感謝を申し上げます。
(文責:坂村 颯真)