第11回札幌VTRカンファレンスが開催されました。

令和5年6月14日、「第11回札幌VTRカンファレンス」がコヴィディエンジャパン株式会社主催でハイブリッド形式にて開催されました。

前半は旭川医科大学外科学講座　肝胆膵・移植外科学分野教授　横尾　英樹先生司会のもと、日本医科大学附属病院より上原圭先生にお越しいただき、『直腸癌における骨盤拡大手術』と題してご講演頂きました。

まず、一般的な手術に関する心得や先生が大切に思っている点についてご教授頂きました。若手外科医がどのように手術に向き合うべきかを深く考える素晴らしい機会を頂きました。続いて、先生が実際に行った手術を何例かご提示いただき、『安全に切除可能と判断した病変すべて』が先生の考える拡大手術の適応であるということ、患者さん自身の治りたい、生きたいと切望する気持ちを実現する大変さと大切さを改めて学びました。

後半には当科　本間重紀先生司会のもと、北海道がんセンター　加藤拓也先生、苫小牧市立病院　杉山昂先生に手術症例をビデオでご提示いただき、砂川市立病院より山田健司先生、札幌厚生病院より大野陽介先生、旭川厚生病院より石川隆壽先生、釧路労災病院より石黒友唯先生が会場にお越しになり、ビデオ症例の解説指導をしていただきました。私達の近く目標とするべき先生の手術ビデオを見ることができ、また各施設の上級医の先生のお話を聞けることは滅多にない機会で、貴重な時間でした。これからの外科医の道を歩んでいく私達にとって、自分自身が執刀する手術ですぐに役立ちそうな技術から、まだ私達の理解が及ばないようなレベルの高い議論までなされており、大変勉強になったのに加え、日々精進しなければならないと身が引き締まる思いでした。

Webと会場同時に開催された本カンファレンスに、多くの先生方がご参加くださり、非常に有意義なカンファレンスとなりました。ご多忙の中、ご参加くださった皆様に心より感謝申し上げます。

(文責：津坂　隼也）