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第126回北海道癌談話会シンポジウムが開催されました。

2023/07/10

セミナー

令和5年7月8日、第126回北海道癌談話会シンポジウムが札幌医科大学にて札幌医科大学分子生物学講座 鈴木拓教授と武冨教授が代表世話人となり開催され、エピゲノム研究に関わる様々な視点からの活発な討論がなされました。

初めに、シンポジウム「がんエピゲノムとNon-cording RNAの基礎と臨床」と題し、当科 教授 武冨 紹信 先生、札幌医科大学医学部 分子生物学講座 教授 鈴木 拓 先生が座長のもと、一般演題2題、スポンサードシンポジウム2題をご講演頂きました。

一般演題1題目は当科 臨床准教授 本多 昌平 先生より「臨床応用を目指したDNAメチル化解析に基づく肝芽腫予後層別化の検討」について、2題目は札幌医科大学医学部附属 フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門 准教授 井戸川 雅史 先生より「p53関連IncRNAの癌病態への寄与」についてご講演頂きました。その後スポンサードシンポジウムとして、1題目は旭川医科大学内科学講座 病態代謝・消化器・血液腫瘍制御内科学分野(消化器・内視鏡学部門) 教授 藤谷 幹浩 先生より「RNA結合蛋白および細菌由来分子に着目した消化器癌治療」について、2題目は名古屋大学大学院医学系研究科 腫瘍生物学 教授 近藤 豊 先生より「がん可塑性と適応性に関わる非翻訳RNA」についてご講演頂きました。

続いて特別講演に移り、特別講演1では、札幌医科大学医学部 病理第一講座 教授 鳥越 俊彦 先生が座長のもと、星薬科大学 学長 牛島 俊和 先生より「正常組織の遺伝子異常定量による精密がんリスク診断」と題して、正常な胃組織でのDNAメチル化異常や点突然変異の定量を用いた癌のリスク診断の実用化から治療に至るまで最新の知見ついてご講演頂きました。

特別講演2では、北海道大学大学院医学研究院 統合病理学教室 教授 谷口 浩二 先生が座長のもと、九州大学別府病院 外科 教授 三森 功士 先生より「空間的シングルセルRNA解析を用いた大腸がんの微小環境社会の解明」と題して、進行大腸癌や腺腫の解析からの免疫寛容社会についての最新の知見をご講演頂きました。

講演も最先端の研究内容ばかりで、質疑応答でも活発な議論が行われ、とても有意義な会となりました。ご講演くださった先生方、ご参加頂きました皆様、そしてご共催下さりましたエーザイ株式会社様・日本化薬株式会社様に心より感謝を申し上げます。

(文責:本多 昌平、南波 宏征)

  

  

   

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