令和6年8月23日に第12回北海道消化器癌カンファレンスを開催しました。

今回は東北大学病院　肝胆膵外科・胃腸外科　海野倫明教授をお招きし、「膵癌・胆道癌治療の新しい潮流」というテーマでご講演いただきました。
膵癌・胆道癌における最近の外科の立場および集学的治療の重要性について教えて頂きました。
特に、CY1の膵癌症例に対して化学療法を行いコンバージョン手術に持っていくために、審査腹腔鏡を行い、ポートを造設し骨盤内の腹水細胞診をモニタリングし、最後に改めて審査腹腔鏡を行いCY0を確認するというかなり慎重で緻密な手術適応管理を行っていることに驚きました。東北大学病院の「伝家の宝刀」である手術を最大限に活かすための細やかな工夫と配慮が感じられ、感銘を受けました。
ご講演終了後は活発な質疑応答が行われ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
（文責：相山　健）