第8回札幌外科漢方セミナーが現地・オンラインのハイブリット形式で開催されました。
2024/09/13
お知らせ
令和6年9月4日、第8回札幌外科漢方セミナーが現地・オンラインのハイブリット形式で開催されました。
一般演題では武冨紹信教授座長のもと、医療法人渓和会 江別病院 外科 佐々木 彩実 先生より「胃切除後の胃内容排出遅延に対する六君子湯の使用経験」と題しご発表いただきました。
胃癌術後や膵癌術後に、高度な排泄遅延をきたした2症例を紹介いただきながら、エビデンスを交えて六君子湯の有用性についてご講演いただきました。
特別講演では浜松医科大学 外科学第二講座 竹内裕也教授をお招きし、「消化器外科周術期におけるKAMPOを用いた取り組み」と題して、ご講演頂きました。
食道癌領域において日本を代表される竹内先生の、自施設における周術期の漢方薬の使用について、大変興味深いお話を伺うことができました。クリニカルパスへの漢方薬の導入であったり、漢方薬に含まれる生薬にフォーカスした処方変更の工夫であったり、具体的な事例も交えながら外科医の視点からの漢方薬について、ご教授いただきました。
講演後は会場・オンライン上から多くの質問があつまり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。ご講演いただいた内容を少しでも明日からの診療に活かしていきたいと思います。
(文責:濱中 薫由樹)