第7回敗血症性DICセミナーが開催されました
2025/04/21
セミナー
令和7年4月16日、「第7回敗血症性DICセミナー」がオンライン形式で開催され、消化器外科学教室Ⅰ 教授 武冨紹信先生が座長を務められました。
本セミナーでは、敗血症や真菌感染症の診療における最新の知見が共有され、多くの医療従事者が参加し、活発な議論が交わされました。
一つ目の演題では、大阪医科薬科大学 救急医学教室 特別職務担当教員 講師 十時崇彰先生より「敗血症 Up To Date:DAMPs が導く新たな道」と題し、敗血症の病態において注目されるDAMPs(Damage-Associated Molecular Patterns)や、それに基づいた今後の治療戦略の可能性について、最新の研究を交えてご講演いただきました。
DAMPsという視点から敗血症を捉え直すことで、治療の新たな方向性を示す内容に、参加者からは多くの関心が寄せられました。
続いて、北海道大学医学研究院 呼吸器内科学教室、北海道大学病院感染制御部の中久保祥先生より、「真菌感染症の診断と治療:カビの検査結果に振り回されないために」と題した講演が行われました。
検査に関しての基本に立ち返り、真菌感染症において診断の難しさや検査結果の解釈の注意点、そして実臨床での検査と治療のバランスをどのように取るべきかについて、具体的な事例を交えながらわかりやすく解説していただきました。日常診療に即した実践的な内容に、参加者からは高い評価が寄せられました。
本セミナーは、敗血症性DICをはじめとする重症感染症の診療に携わる医療従事者にとって、最新の知識と臨床応用のヒントを得る貴重な機会となり、今後の医療現場における実践につながる有意義な時間となりました。
(文責:伊藤 光平)