第13回North Japan Cancer Forumが開催されました。
2025/09/22
お知らせ
令和7年9月5日、第13回North Japan Cancer Forumがweb配信形式で開催されました。
特別講演①では、当科 柿坂達彦先生 座長のもと、北海道大学病院 消化器内科 助教 荘 拓也 先生より「肝がん薬物治療の最新の知見」と題しご発表頂きました。
切除不能進行肝細胞癌の治療法に関しまして、その変遷や新規治療法の開発の歴史、そして最近のHot topicである免疫チェックポイント阻害剤の併用療法に至るまでを、エビデンスを交えてご講演頂きました。
後半では、手術やTACE、RFAといった局所療法をいかに化学療法と組み合わせて、HCC患者様の生命予後・QOLを向上させていくのかという点からもお話頂き、とても興味深いお話を伺うことができました。
特別講演②では、当科 武冨紹信教授 座長のもと、奈良県立医科大学 消化器・総合外科学教室 教授 庄 雅之 先生をお招きして、「消化器癌診療における新たな知見」についてご講演頂きました。
最難治癌の一つである膵癌に対する集学的治療や、稀少癌である十二指腸癌の最新版ガイドラインでの変更点、そして奈良県立医科大学での肝細胞癌の治療状況に至るまでの幅広い内容に関しまして、ご講演頂きました。様々なガイドラインの作成委員会にも名を連ねておられ、手術のみならず化学療法にも精通されている総合外科としての視点から織りなされる庄先生のご講演は、大変興味深く含蓄に富んだものでありました。
お二人のご講演の後は、会場・オンライン上から多くの質問が集まり、とても有意義な時間となりました。ご講演及びご参加いただきました先生方、またご協力いただきました中外製薬の皆様、誠にありがとうございました。
(文責:檜山 周作)