第10回消化器外科Ⅰセミナーを開催しました

2026/01/28

お知らせ

2026年1月20日、北海道大学大学院医学研究院 消化器外科学教室Ⅰカンファレンスルームにおいて、第10回消化器外科Ⅰセミナーを開催いたしました。

今回は、防衛省 大臣官房 衛生監の日下英司 先生を講師にお迎えし、「自衛隊衛生の現状と今後について」をテーマにご講演をいただきました。
講演では、自衛隊衛生の歴史的背景から現在の体制までを概説いただいたほか、近年の組織再編や医療体制の変化についてご紹介がありました。自衛隊病院の役割が時代とともに変遷し、一部施設では地域医療への貢献が進められる一方、医師の集約化を目的とした体制再編も進められている現状が示されました。

特に有事における医療対応については、傷病者を迅速に救護し、早期にダメージコントロール手術を実施した後に後方医療機関へ搬送するという「時間目標」が提示され、実践的な救命体制の重要性が強調されました。また、手術室機能を備えた車両、陰圧病床ユニット、小型検査設備を搭載した機動型医療装備についても紹介があり、実際の運用を想定した医療体制について理解を深める貴重な機会となりました。

さらに、前線では医師のみならず、専門訓練を受けた隊員が救命処置を担う体制が整備されていることや、出血対策を中心とした衛生機能強化の取り組みについても言及され、現場対応力の向上に向けた多角的な工夫が示されました。
講演後の質疑応答では、衛生隊員の訓練体制や民間医療機関との連携の可能性について活発な意見交換が行われ、盛況のうちに終了いたしました。

ご多忙の中、貴重なご講演を賜りました日下英司 先生に、教室員一同心より厚く御礼申し上げます。

文責 民繁

一覧へ戻る