Hokkaido Digestive Disease Research Meeting 2026が開催されました。
2026/03/02
お知らせ
2026年2月7日(土)に現地・オンラインのハイブリッド形式で、Hokkaido Digestive Disease Research Meeting 2026が開催されました。
ThemeⅠ:「肝疾患」では、旭川厚生病院副院長 植木伸也先生の司会のもと、北海道大学病院消化器外科Ⅰの坂本譲先生より肝細胞癌の症例提示が行われました。ディスカッサーである北海道大学病院消化器内科 目野晃光先生、製鉄記念室蘭病院外科医長 福田純己先生を中心に、鑑別診断から治療戦略に至るまで、多角的な視点から活発な議論が交わされました。鑑別が多岐にわたる肝腫瘍症例に対し、どのように鑑別疾患を考え、診断・治療の両面からアプローチしていくのかについて、各先生方の実臨床に基づくご意見が共有され、非常に有意義な時間となりました。
ミニレクチャー①では、北海道大学消化器外科Ⅰ講師 柿坂達彦先生から、「肝腫瘍」をテーマにご講演をいただきました。長年にわたり北海道の肝臓診療を牽引されてきた柿坂先生から、肝細胞癌や肝内胆管癌をはじめとする肝腫瘍の診断および治療方針について、最新の知見を踏まえた解説がなされ、大変貴重な学びの機会となりました。
ThemeⅡ:「消化管」では、北海道大学病院消化器内科助教 原田一顕先生の司会のもと、北海道大学病院消化器内科 澤口慎太郎先生より大腸癌の症例提示が行われました。ディスカッサーである北海道大学病院消化器外科Ⅰ 今泉健先生、釧路赤十字病院外科部長 大場光信先生を中心に、大腸癌における化学療法の治療選択について活発な議論が展開されました。同一症例であっても、施設ごとに検査計画や外科・内科の役割分担、化学療法レジメン選択の考え方に違いがあることが示され、各先生方が診療において何を重視しているのかについて理解を深めることができました。common diseaseである大腸癌診療に関わるすべての医療従事者にとって、有意義な内容であったと考えられます。また、開業医と中核病院との連携についても地域差が紹介され、異なる医療環境の中で地域一体となって消化器診療に取り組んでいる現状を学ぶ、貴重な機会となりました。
ミニレクチャー②では、釧路ろうさい病院腫瘍内科部長 澤田憲太郎先生より、「2026年春版 大腸がん化学療法の最新の話題」と題してご講演いただきました。MSI-High大腸癌に対する薬物療法、一次治療不応例におけるエンコラフェニブの位置づけ、下部直腸癌におけるTNT治療の意義などについて、最新の研究結果やガイドラインを踏まえた解説がなされ、内科・外科双方の医師が最新知識を共有・深化させる貴重な時間となりました。
以上、本年のHDDRMも非常に充実した内容となり、北海道大学「消化器外科Ⅰ」「消化器外科Ⅱ」「消化器内科」の先生方が一堂に会し、消化器診療に関する知見を深め、活発な情報交換を行う貴重な機会となりました。
来年のHDDRMでは、消化器内科より肝臓領域、消化器外科Ⅱより膵臓領域のご講演が予定されております。医学は日進月歩で進歩しており、来年も活発な議論を通じて知識をアップデートできる、有意義な会となることが期待されます。皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。
最後に、本会の開催にあたり多大なるご尽力を賜りました「EAファーマ株式会社」「エーザイ株式会社」の皆様に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
(文責:檜山周作)



