院長就任のご挨拶(岩見沢市立総合病院 髙橋典彦先生)
2024/05/07
お知らせ
この度、岩見沢市立総合病院の院長に就任いたしましたので、ご挨拶させていただきます。
私は、平成元年に北大卒業後、当時は内野教授が主宰する北大第一外科に入局しました。
この年の新入医局員は、なんと19名(うち北大出身:11名)という大所帯でした。大学の同期が119名でしたので、約10人に1人が一外入局ということになります。国家試験合格発表後の5月に、全員が大学病棟に配属となり、ノイヘレン(Neuherrn)という丁稚奉公として先輩たちにお仕えしました。採血やルート取りの際は、「一人一回のトライで交代」というルールで、患者さんの横で列をなして順番を待っていました。今思うと、患者さんにとって何と恐ろしい光景であったかと思います。(そのため左利きの私は、血管確保だけは今でも左手でしかできません)そして、半年が経ち同期の半分が大学を出て、残された我々半分も道内津々浦々に散らばって行きました。あれから36年経ち、交わることのない同期達の中で誰が、私の病院長就任など想像できたことでしょう。
2024年4月から働き方改革が始まり、時間外労働規制が強化されました。これに伴い、人材の必要性が高まって来ています。
また、岩見沢特有の課題としては、北海道労災病院との合併を伴った新病院建設計画があります。これは、経営母体の異なった病院の統合ですので、それだけでも問題が山積していますが、更に建築資材高騰が建築計画の大きな障害となってきております。また一方で、労災病院との早期の経営統合の話も浮上してきており、岩見沢そして南空知地区の医療に大きな影を落としております。
このような中で、院長として優先順位をつけてどれを取捨選択していくべきか、悩ましい日々が続くかもしれません。そのような時には、同期のみんなの知恵やお力を拝借させていただく機会があろうかと存じます。その時は、「一人一回のトライで交代」というルールは無視して、何回でも相談に乗っていただければ助かります。そして、第一外科同門の諸先輩方におかれましては、今後ともご指導・ご鞭撻の程どうぞよろしくお願い申し上げます。